中国の近現代史をどう見るか〈シリーズ 中国近現代史 6〉 (岩波新書)

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著者 : 西村成雄
  • 岩波書店 (2017年6月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004312543

中国の近現代史をどう見るか〈シリーズ 中国近現代史 6〉 (岩波新書)の感想・レビュー・書評

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  • このシリーズはお気に入りで、最終巻が出るのを楽しみにしていた。5巻から4年の間隔が空いた。中国は年々変化してるし、習近平体制にも変わったので今後を展望する内容でくるのかと期待していた。
    期待は、当然個人的なものだけど、てんで裏切られた。一定の知見の持ち主でないとこれは理解できない。大学教授が院生に研究課題を命じるような文章だ。とんでもなく分かりにくい。いったいこれを読んで理解できる読者はどれくらい存在するのだろうか。編集者を罵ってやりたい。

  • 19世紀に入るころ、清の乾隆帝退位(1796年)からの約200年の中国史を総攬するイメージ。この200数十年の歴史の中に中国らしさ、共通点を探る興味深い内容。易姓革命の考えが定着している国において、1912年の革命、1928年の国民政府、1949年の共産中国の成立は自然なものとして受け入れられたとの説明は今まで気が付かなかった。1949年に至る数年間の動きが、どのように共産党の優位を招いていったかという説明は、劉邦・項羽の楚漢の争いの再現のように思われた。そして1978年12月の鄧小平による毛沢東指導の過去を部分否定する新たな政府正当性を持った権力の成立というものも、その長い文脈の中でとらえた方が分かりやすいのかも。しかしこの長期間をまとめて説明するので、全体としてはやや理解しづらかった。

  •  政治学の理論もふんだんに使い、また細かい事実関係も多く、同シリーズの他の本と比べても新書の概説書というにはやや難しかった。それでも、著者の主眼は、1840年及び1949年に大きな断絶があったという従来ありがちな歴史観の見直しにあるように思われる。
     たとえば、世界の中での中国の位置づけでは、世界システム論を使い、中国は初頭以降の19世紀は中枢(自立)から周辺(従属)に下降し、20世紀は周辺からの脱却願望とその過程としてとらえている。また対内的には、20世紀初頭以降の100年を国家から社会への働きかけ→社会の側の需要と抵抗→反作用の繰り返しとして整理したり、国民党の「党国体制」と共産党の一党独裁体制に共通性を見出したり(この点は著者の別の著作でも指摘されていた)、さらには満洲国と中華人民共和国初期の「国家資本主導型」経済の連続性を述べたりしている。

  • 東2法経図・開架 B1/4-3/1254/K

  • 222.077||Ni

  • 岩波新書の中国近現代史シリーズの最終第6巻。「中国近現代史をどう見るか」はかなり難解な概念・視角からの「眺望」となっているように思う。世界システム論的なアプローチが基底にはあるようなのだが、ちょっと一般読者には敷居が高いかも。

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中国の近現代史をどう見るか〈シリーズ 中国近現代史 6〉 (岩波新書)の作品紹介

中国の近現代史をどう見るか。この問いに答えるには、欧米を中心に展開するグローバルな世界史の変容過程をも視野に入れることが必要だ。強い軍事的、政治的、経済的な圧力の下、中国はどう変わろうとしてきたのか。清末の嘉慶帝から習近平まで、「二〇〇年中国」という独自の視点で歴史的ダイナミズムの源泉をさぐる。

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