- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004312802
感想・レビュー・書評
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eメールをメールと呼ぶようになった。
eブックもそのうちブック、本になるのだろうか。
デジタル情報のネックは消耗、消費が早いことだと言われているが、本はアナログに限るのか?スピードを要求されるものはデジタルでもよいのではないか。
本のこれからを考える示唆されることが多い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今福龍太、内田樹、松岡正剛といった名前を見て、手に取ってみた。お三方どれも、らしい文章で堪能した。
電子書籍の出現で本のこれからはどうなるの?というのがテーマだけれど、正面からそのことを論じる人あれば、ずらして自分の読書論に持って行っちゃう人ありと、その人らしさが垣間見れたところが僕にはおもしろかった。
池上彰なんかずらして書いてる方かなっと思うけど、彼が書いている「国の発展は読書を通して予見できる」という考えはおもしろい。
僕は紙ベースの「本」がなくなってほしくないなぁと思う。僕の周りには、買ったその瞬間に表紙をすててしまう人もいるけど、貧乏性なのか僕は本は奇麗に読みたい。そして、自分の読書歴が一覧できる本棚がほしい。
そう考えると、ファミコンも、マンガもおもちゃも買ってもらえなかった僕にとって、本を読み、文庫をそろえていくのが唯一の娯楽みたいになっていたのかなぁ。 -
電子書籍が台頭しはじめている。
2010年は電子書籍元年と言ってもいいらしい。
この電子書籍とやらを考えてみる。
実際にアップルストアでiPadにも触れてみた。
ふんむ。楽しい。めくると、わざわざ字が透けるようになっている。
私は電子書籍に否定的な意見の持ち主だ、という感覚でいたが、
否定するとか肯定するとかそういう問題ではなさそうだなと思った。
私の敬愛する長田弘さんの本なんかを読んでいると、よくレコードの話が出てくる。
きっと長田さんはiTuneなんて音楽じゃないと思うかも知れないな。
ほんとのところは分からないけど。
けど、私にとってiTuneとかで音楽を聴くことは普通だ。
ジャケットが見られて嬉しくなったりすらする。
そういう感覚で電子書籍を読み始めれば、抵抗なく電子書籍が普通という人たちも出てくるだろうと想像するのは難しくなかった。
これを読んでいる間に思ったことは色々ある。
ものとしての本、とか手触りとか、そういうものを確かに私は愛する。
初めに単行本で読むと、どうしても文庫本が手に馴染まなかったりすることもあるくらいだ。
物語の内容と、その本の形態や表紙の絵などは密接に結びついて記憶される。私の場合。
それは、思い出だとして、思い出のままノスタルジックにとっておくとして、
電子書籍というものが生み出す体験はなんだろう。
本を読んでいる時にトリップする感覚が得られるのかしら。
電子書籍にそのうち映像でもつきはじめちゃったら、
今度は映画のありようも問われるような気さえする。
私は未だ電子書籍に関してはド素人でよく分からない。
けれど、電子書籍を利用することで、例えばアフリカの僻地にいる子どもたちが本を読めるようになるなんていう記述は魅力的に感じられた。
松岡正剛さんが言っていたことが印象的だ。
正確には覚えてないけど、本を読む体験みたいなものの核が電子書籍で失われるとしたら、その時は普通の本でだって終わってる。
そんなようなこと。
「本を読む体験」ということ。
それをみんな一度は真剣に考えてみてもいいのではないだろうか。 -
一人ひとりの意見について感想を挟まないけれど、とにかく今福龍太が格好いい。この本によって、さまざまな新しい書き手と出会えるかもかもしれない。たとえば鈴木敏夫自身はもちろんジブリの人だから知っている人も多いだろうけれど、そこで名前の上がる加藤周一や堀田善衛を読んでみようという気持ちが芽生えれば、一種のブックガイドとしても機能する。
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電子書籍という新しい本の形態を前にして、本にまつわる仕事をしている人々の「本に対する想い」を綴ったエッセイをまとめた1冊。寄稿者の選択の広さと視点の広がりに編者の池澤さんのセンスを感じる。「読む」という行為についての示唆に富んだ言葉がたくさんあり、これをなんとか咀嚼しなければ、という思いにさせられる。
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36人の様々な意見が次から次へ。正直、目が回りそうな本^^;
読書体験に込められていたコンテキストが長い時代をかけて失われ、読むことが消費に変わっていくという論点が多かった。逆にiPadやKindleが紙と電子の峻別をすすめ、コンテキストを復活させるという論点は新鮮だった。 -
いろんな方のいろんな意見。わりに偏ってない人が多くて、2択ではなくて、別の観点を提示してる。
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これからの本を考える、37人のエッセイ。各人、様々な見方があって面白い。10年後に結果がどうなっているか、読み返してみたい気がする。
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こんなもの買って読んでしまうなんてヤキがまわったなあ、と考える。が、まあこんな機会でもないとみんなが本についてどんなことを考えているか知ったりすることはないかな、とも思う(とはいえこの本に文章を寄せているひとたちはみななにかしらの本に関するマニアックたちなのだけれど。だからヤキがまわったなあ、とも思うのだ)。
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2011/02/20 BOで発見。オムニバス。