- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004312802
感想・レビュー・書評
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本は時代とともに進化していく。しかし本が紙媒体となったのは今から500年前の「グーテンベルク革命」であった。そして、今では紙ではなく、タブレットやスマートフォンなどで本を読む、いわゆる「電子書籍」が誕生し、本の読むスタイルにも変化が生じている。本書は昨今における本の事情とこれからについて述べられている。
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紙でも電子でもええとこ悪いとこがあるということ。
時間や場所、場合によって上手に使い分けられればええのかなと思います。
キンドルやら何やら欲しいなあ。 -
購入日:20110223
筑波大学の講義『コレクションとアクセス』の授業中の課題で読んだ文献。 -
あんまりなるほどとはならなかった。よく聞く話が多いなぁという印象だった。
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推薦理由:
電子書籍が登場し、情報のデジタルコンテンツ化が進む現代、「本は、これからどうなるのか」について色々な立場の人たちの考えが述べられている。これからの世の中で、情報メディアのひとつの形である「本」がどのように移り変わっていくのか、それを人々はどう受け止めようとしているのか、本書を読んで考えてみて欲しい。
内容の紹介、感想など:
2010年は電子書籍元年と言われている。KindleやiPadなどの電子書籍端末が世の中に出回り始め、Googleが世界中の本をデジタルデータ化しようとしている現代の流れは、活版印刷技術を発明したグーテンベルグ以来の情報革命だという見方もある。本書は、そんな現代において「本は、これからどうなるか」というテーマで、作家、学者、ジャーナリスト、図書館長、書店員などの、本に深く関わってきた37人の人達が本に対する其々の思いを綴ったエッセイ集である。
「書店が多数あり、国民が読書にふける国はこれから発展する国である」と実感した池上彰は、どんな媒体であれ、読書そのものは永遠に不滅だと述べ、池内了は、辞書、事典、実用書、読み捨て本などは電子書籍で十分であり、絵本、教科書、古典、哲学書などは紙の本であり続けるという棲み分けがなされるだろうとし、内田樹は「紙の本はなくならない」と断じる理由として、電子書籍では、読書の全行程を鳥瞰する視野に立てない事と、宿命的な出会いが起こらない事を挙げている。日本図書館協会の理事である常世田良は、自己判断自己責任型の社会といわれる今日、国民の様々な課題解決と自立のために存在する公共図書館が、既刊、新刊の書籍をデータ化して様々な環境の利用者に提供する事は有意義であるとし、その一方で最後まで図書館には本が残るだろうと述べている。
本書からは、37人それぞれの思いが伝わってくるが、概ね電子書籍を全否定するものではなく、紙の本と電子書籍が用途により使い分けられ共存するだろうと予想したり、データ化された情報がいつでも手に入る電子書籍の利便性に期待したりという考えが多いようだ。しかし、どの文章からも感じられる事は、「本は、これからどうなるかはわからないが、それでも本は残るだろう、本は残したい」という、本に対する愛着である。 -
私自身は、本=紙派なのだけれど、
この本を読んで考え方が少し変わった
電子書籍について、いろいろな立場の人が書いてあり面白い -
タイトルから、本はこれからどうなるのか、あるいは、本はまだまだこれからということなのか。
37人の著名人から無名の人まで、本とか読書に関するエッセイ集。
電子書籍で読書から「物質性」がなくなることについてモノ申してたり、本の流通などについて含蓄のある話をしていたり、様々な内容。
岩波らしい一冊。 -
私は電子書籍反対派というより、歓迎派なんだけど(まだ端末は持ってないけど)
本のこれからについて、本に纏わる様々な分野の人の意見に触れることができておもしろかった。
図書館でも、電子書籍のありかたというのはきちんと考えていかないなー。
一番おもしろかったのは、出版関係者でも図書館関係者でもない、ジブリの鈴木敏夫さんの章でした。
もっともだ!と(笑) -
まとまりを感じることができなかったが、目を引く表現は多数あった。
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いろんな人が本のこれからについて語った本。
この先、きっと電子書籍にはお世話になると思うけど、本屋さん通いはやめない、と心に誓いました。本も本屋さんもなくならないで欲しい。