メディアと日本人――変わりゆく日常 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004312987

作品紹介・あらすじ

テレビ、ラジオ、新聞、インターネット、書籍・雑誌、携帯電話-。日本人はメディアをどのように受容し、利用しているのか。実証的に検討し、メディア界の構造転換を明らかにする。「テレビ離れ」「読書離れ」は本当か?ケータイ、ネットが若者のメンタリティーに与えた影響は?日米のメディア研究の動向も紹介したメディア論の決定版。

感想・レビュー・書評

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  • おもしろかった。詳細な統計分析は、1995→2010なので、1945→1994 の人々の行動も知りたかった。内閣府の世論調査とかいろいろ整理してもらったりして。(存在するかどうかは知らないけれど)。
    あと、発売が、2011年3月というのが、惜しいような、逆に、ラッキーだったような。東日本大震災以降のソーシャルメディア(Twitterとか)の意義の変化は、続編に期待、か。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99293990

  • 361-H
    小論文・進路コーナー

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/705900

  • ふむ

  • 大学入試対策の”カンザキメソッド”で社会学部の推薦図書として紹介されていた本。
    堅苦しい新書本かと思いき、非常によみやすく、即読了。
    2011年という古さが気になって読みだしたが、歴史を踏まえた流れを知り、時代を振り返るのに最適だった。メディア業界で使われている基本用語のようなものを知ることができ、お得感もある。自分もその中に生きてきた実感を味わいつつ、豊富なデータを元に分析することもできた。
    ”2010年現在日本SNS最大手のmixi”とあり、懐かしさを感じて思わず、今どうなっているのかネットでしらべてみたりもした。
    「読書離れ」が本当におきているのかという検証や、「デジタルネイティブ」と呼ばれる人たちの行動分析も興味深い。
    本書の最後の1文が印象的だ。「メディアは、それ自体の存在で我々を変えるチカラをもつ。」メディアとどのように向き合っていくべきか、示唆を与えてくれる一冊だと思う。

  • 2011年の刊行さで、少々古すぎるかと思ったけどそんなこと無い。むしろ、未来がよく見えてらっしゃる!って感じたくらい。
    目まぐるしく変わる情報媒体、使い方を誤ると本当に怖い。きちんと自分の位置を捉えられるように努めたい。
    なお、最終章に語用論と言語相対論に触れられていてお得です。

  • メディア
    Internet

  • 798円購入2011-06-24

  • 2度目に読んだ。最初はメディアの歴史、次に自分たちが行ってきた調査のまとめ、さらに影響、インターネットと盛りだくさんである。どれはひとつに絞ってもよかったと思われる。

  • 三題話ではないが、日本人とメディアと現代。

    (感想)
    ・業界衰勢の部分も興味深く読めた。
    ・新聞・テレビなどのマスメディアに対して批判が大きくなるのも、インターネットの普及というよりも、いわゆるメディア「リテラシー」が一般に行きわたったことが大きいのではないかと思う。ネット上だと、利用者が増えるにつれて外に向けて発信する程度未満の意見も多く目に映るせいで、本当にそうなのかと不安にはなるが。

  • いや~これ半年後に書いているんですが、読んだ事実をここまですっかり忘れてる本ていうのもある意味貴重。え?俺これ買ってた?中身見てもまったく既視感なし。でもしおりは最後のほうに挟んでいたので、読了しているはず。(あ、ここにもタイトルと読了日がしっかりと)

  • 明治以来のメディアと日本人のかかわり方を、いろいろな統計や資料から解き明かしてくれる。
    新聞、ラジオ、電話、ケータイ、そしてインターネット。

    「テレビにおいて、暴力シーンの描き方には国による違いがある。アメリカでは暴力が正当化されがちであり、日本では暴力シーン自体が暴力はよくないという反暴力メッセージになっている」おもしろい指摘だ。

    「ネット世論は集団極化しやすい」との指摘も知っておきたい知見だ。

    「デジタルネイティブとネオ・デジタルネイティブ」についての論説は、現在のIT界をリードする人々(開発提供者、ユーザー両方)の特徴を捉えていて興味深い。

  • 新聞からラジオ、テレビ、インターンシップそして携帯電話と、使用されるメディアの変遷が意識にどのように影響しているのか?興味深いところです。「マタイの法則」は社交的な人ほど、家族との対話時間、ネット利用時間が増えており、内向性の人ほど、その逆だということは示唆に富んでいます。あくまでもメディアは利用するツールに過ぎないのだということでしょう。若者のTV離れが言われながらも、TVニュースなどへの総合的なバランスの評価などは確かにその通りです。ネットのニュースよりも、新聞や定時に流れるTVニュースの方が落ち着き、権威を感じることは確かにその通りです。一方、かつては暗算、豊富な知識が偉大な才能であったが、いまは以下に早く目的とする情報にアクセスし、編集できるかが重要な社会的スキルだということで、社会で評価される能力は明らかに違ってきているということなのでしょう。

  • 日本人とメディアの付き合い方。そして、これから。

    新聞、ラジオから電話、テレビ、インターネット。日本人の姿と社会はメディアと共に変わる。メディアの力は大きい。新しいメディアが出てくれば、その悪影響も語られるけれど、決して振り回されないように。過大評価もしない、必要以上に恐れない。メディアに使われるのではなくて、自分が変わるためにメディアを使えるようになりたい。

    どんどん新しいツールが出てくるからこそ、一度きちんとメディアの歴史を辿っておいた方がいい。

  • 東京大学大学院情報学准教授である著者の作品。
    日本におけるメディアのテレビ、新聞、インターネット、ラジオ、書籍と雑誌、電話についての利用実態の変化。
    それらメディアの「悪影響」についての考察。
    今ある「インターネット」と「携帯」を使う世代の実態。
    そして未来のメディアのついて、豊富なデータを駆使した説得力のある解説をしている作品。
    さすが「岩波新書」らしく論文的な内容。

  • 身の回りのメディアについて、それぞれデータを用いた説明があり、わかりやすかった。
    1番印象に残ったのは、4章。私中心主義になりつつあることや、インターネットを利用したつながりを求める現代人のあり方。SNSが人気をもつ理由などがデータと共に書かれており、なるほどと思った。
    社会心理学、面白い!

  • 図書館より。
    日本人とメディアの関わりについて論じられた本。

    1章ではテレビや新聞、インターネットなどの様々なメディアの歴史とともに日本人がどのようにメディアと付き合っていったのか、といったことが解説され興味深く読むことができました。

    2章ではメディアの利用実態を調査したものの考察、その後は主にテレビとインターネットやケータイがどのような影響があるか考察されています。

    4章のネットの時間と様々な自意識との関連について考察されていて、ネットに触れる機会の多い10代、20代あたりでアンケートの答えがそれ以降の年代とけっこう隔たりがあったので、その世代の自分としては、自分のことと当てはめながら興味深く読んでいけました。

    ページ数的に少し物足りなく感じるところが少しあったのが残念。

  • 第4週 2/1(水)~2/7/(火)
    テーマ メディアとコミュニケーション

    ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00173255

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著者プロフィール

東京女子大学現代教養学部教授

「2021年 『日本人の情報行動2020』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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