- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004313939
感想・レビュー・書評
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ITの発展によって、武力の形が変わろうとしている。そういった武力を使う人間が、これまで以上に思慮深くなる必要を感じた。無人で敵陣に侵入したり、攻撃したりすることが容易になれば、人間の突発的な怒りにまかせて人を殺す可能性だってありうるのだろう。
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新聞記者からジャーナリストに転じた筆者が、世界の軍事状況をサイバー空間をメインに説明している。筆者はフリーのジャーナリストなんだろうか。各国の要人や、現場でのかなり中枢の部分にも取材源があるようだ。
冷戦時代と違って「多極化」と言われる現代において、「どこか特定の国や組織の陰謀が全てを牛耳っている」ような単純な図式があり得ないことが読み取れる。
情報や技術の進歩によって汎用化され、超大国でなくても軍事面・地政学的なリスクとなり得るようになった結果、各国、ひいては各々の企業、団体レベルでの思惑が絡み合い、それぞれの目先の利益のための行動が「誰にも止められれない」状況を作り出して収拾がつかなくなっているのではないか、という感想を持った。 -
自分もIT業界の端にぶら下がっている身、どこでこの世界につながっているのかわかったものではない。知らぬうちに絡まっているのかも。
ネット上での市民監視の仕組みづくり、必要だし、やるべきと感じた。 -
ロボット戦争時代が密かに到来しているのですね。
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今日の戦争について言及するためには必須のホントなるであろう。サイバーそのものを解説しているわけではないが、戦争と強く結びついているということが理解できる本である。
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タイトルがよくない。
サイバーとかレトロフューチャーな言葉出しちゃってまぁ。
でも、内容はしっかりしている。
著者がしっかり取材をして影を追っているというのがよく分かる。
だが、ここには主体が見えない。
この本が描こうとしたのは、技術的な問題ではない。
この状況における主体性の希薄さだと思われる。
クラウド的な主体がアメリカから湧き上がっている。
気がつけば雲が上を漂っている。
おそらくそれ自体を避けることはできない。
雲はどのようにしても影を落とすだろう。
直接対峙するというのではなく、態度を示すことが
唯一有効な方法であるように思う。
主体性を明け渡さないという態度を。 -
サイバー戦争が実体験としてまとめられている。