- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004314875
作品紹介・あらすじ
決壊する河川、崩壊する山々、危険をはらむ土砂ダム…。東日本大震災から半年後、紀伊半島を襲った台風は一〇〇名近くの犠牲者を生んだ。その時、人々は何を見たのか。奈良県十津川村、和歌山県那智勝浦町の現場を、ノンフィクション作家が行く。首都水没予測も含め、豪雨災害の実態を伝える迫真のドキュメント。
感想・レビュー・書評
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2014年の本です。
2011年の台風12号の被害を受けた奈良県の十津川村と和歌山県の那智勝浦町のドキュメントです。
迫力ある筆致で災害の凄まじさが描かれています。
その中で必死に地域を復興しようと頑張る人たちの姿が印象的です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99657457 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/687669 -
【配架場所】 図・3F文庫新書(岩波新書 新赤版 1487)
【請求記号】 080||IS||NR-1487
【OPACへのリンク】
https://opac.lib.tut.ac.jp/opac/book/165366 -
高野山十津川旅行シリーズ。非常に良い。十津川の豪雨を昭和と平成の両方について記述してある。最終章の大都市への記述はとってつけた感がある。
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第1、2章はH23年和歌山での土砂災害のルポタージュが中心。「まえがき」こそ命からがら助かった住民の方の話だったが、そのあとの本編は住民目線の話はあまりなく、むしろ行政側(首長、防衛省、国交省)や建設業者による対応こそ、中心的に描かれている。行政の対応等に光をあてられていること自体は有意義。
惜しむらくは、そのように目線ごと(プレーヤーごと)にわけて描かれていればそれぞれの活躍ぶりがよく伝わっただろうということ。
様々な話を一緒くたにして書いたり、途中に学識者(静岡大・牛山教授)の話をまぜこぜにして書いたりしているため、情報が頭に入ってこない。
その点、『ドキュメント 御嶽山大噴火』や『前へ!—無名戦士たちの記録』のように、主人公やテーマをわけて書いてほしかった。
ただそんなことがどうでもよいくらいに、締めくくりにあたるはずの第3章はひどかった。「やっつけ」である。せっかくここまで和歌山での土砂災害を取材して記述してきたのに、急に、
土砂災害ではなく大河川の災害の話になり、
山間部ではなく首都圏の話になり、
極めつけは、もはやドキュメントでもなんでもなく、ジャーナリズム?になる(というか、既存の内閣府防災の報告書の紹介と、高橋裕先生の少しのコメント、そして消防団員の手記の長い引用、等・・・)。
最終的には筆者の個人的な感想が締めになっており、学生の出来の悪いレポートを読むよう。
あぁ残念。このテーマはきちんと誰かに書いてほしかった、と悔しい思いさえ抱きたくなる。 -
↓利用状況はこちらから↓
http://mlib.nit.ac.jp/webopac/BB00528961 -
<内容>
2011年の紀伊半島南部豪雨における大規模災害の事例を、ドキュメントとして起こしたもの。この事例を踏まえた上で、首都における治水対策がどうあるべきであるかを検討している。
<感想>
私自身九州北部豪雨の最中で対応に追われた人間なので、あのときの絶望感はいやというほど身にしみる。さらに、紀伊半島の場合は夜間に大規模地滑りという形で集落ごと消滅するという未曾有の災害だ。現場の方々の苦労といい、絶望感に苛まれただろう。
後半部の治水対策がハード面で十分になればなるほど、決壊したときの位置エネルギーが大きくなるという言葉は傾聴に値する。 -
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