幕末から維新へ〈シリーズ 日本近世史 5〉 (岩波新書)

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著者 : 藤田覚
  • 岩波書店 (2015年5月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004315261

幕末から維新へ〈シリーズ 日本近世史 5〉 (岩波新書)の感想・レビュー・書評

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  • 秩序が失われた時、それは変革のチャンスだが、あまりにリスクが大きい。一度過激化した集団を慰撫する困難。常に歴史は安定と変革の繰り返しなのだろうが、まだまだ私たちは歴史に学び切れていないと思う。

    ちなみにこれで古代から現代まで岩波新書で通読した。切り口、ダイナミズム、視点、様々な学びがあったユニークなシリーズでした。

  • 藤田覚先生の歴史感が肌に合うかも

  •  天明の大飢饉から大政奉還まで、1780年代から1860年代までを対象とする通史。近年の江戸時代後期の通史は、国際関係と日本国内の社会変動の関連がうまく把握できていないことが多いが、本書では明治維新を生み出した必然的な国内・国際要因の関係性がバランスよく叙述されている。ただし狭義の幕末期については、近年の近代史サイドの研究潮流とは異なり、伝統的な「植民地化による民族の独立の危機」「尊皇攘夷と公武合体の対抗」といった枠組みを前提とし、なおかつ近代主義的な発展段階説に拠っており、異論があろう。琉球にほとんど言及がないのもマイナス。

  • 読了。
    寛政の改革から幕末まで。激動の時代。

  • シリーズ日本近世史の最終巻は、藤田覚先生の「幕末から維新へ」。昔、「遠山金四郎の時代」を非常に面白く読んだ記憶があるが、本書も前半の語り口が快調で非常に面白い。その分やや後半が「教科書的」なのだが、その間をつなぐ第3章「近代の芽生え」は教育と思想史に焦点を合わせた思い切った叙述になっていて短いながらも読ませる。近世民衆の地の到達点は、しかし、西洋近代を生み出したようなサイエンスではなかったのだが……。

    あと43ページに触れられている水野忠成の貨幣改鋳を「そっちこそ贋金作り」と喝破した贋金づくりのエピソードの元は『藩秘録』でいいのかしらん?

  • 通常近代は開国から語られる。しかし、この巻では18世紀末から描き、外圧以外も含む、謂わば崩壊の予兆を描くところから始まる。そして、相次ぐ飢饉、外圧、社会の変化の前に上手く対応できない幕府の姿が描かれる。200年超に及ぶ安定とはなんだったのか、開国後一気に崩壊に突き進んで行く。
    開国後の歴史は案外あっさりしている。むしろ、それ以前の「予兆」の説明が詳しい。倒幕の内在的な部分を理解したい人におすすめ。

  • <目次>
    はじめに
    第1章  近世の曲がり角~維新の起点
    第2章  内憂外患の時代へ
    第3章  近代の芽生え
    第4章  開国・開港
    第5章  幕末政争から維新へ
    おわりに

    <内容>
    岩波新書近世史シリーズの最終巻。よかったのは、宝暦・天明期から化政期の文化がコンパクトにまとまっていたこと。政治史の流れはかなり早めだけど、要点は抑えてあるので、受験生も教科書を一通り読み終えたらこのシリーズを通して読むのもいいかもしれない。

  • 2015年7月新着

  • 勉強になりました。

  • 静かに幕末維新期の歴史が語られる。幕末物はどうしてもドラマティックな人物中心の歴史が語られがちで、それを期待してしまうが、実際はこのような本の記載が正しく時代の様子を表しているのだろう。

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幕末から維新へ〈シリーズ 日本近世史 5〉 (岩波新書)の作品紹介

田沼意次政権の崩壊後、全国に広がる一揆・打ちこわしの暴発と大飢饉に直面し、危機に陥る幕府。老中となった松平定信は果敢に改革に取り組むが、同じ頃、日本近海にはすでに欧米諸国の船が迫っていた-。明治維新へ向かう激しい時代の動きと、その中でしたたかに生き抜く民衆の姿を生き生きと描く、好評のシリーズ最終巻。

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