桜 (岩波新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004315346

感想・レビュー・書評

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  • 桜といえば「染井吉野」という、そんな単純なものじゃないんだな。

  • 桜という植物の歴史、種類などを説明する。明治期に江戸で生まれた染井吉野が花見の理想的な花木として、花見の様式を変え、現在まで定着してきたが、それまでは山桜を遠くから見るのが通常だった。染井吉野が「種」ではなく、栽培種であることの意味がやっと理解できた。父・オオシマザクラ、母・エドヒガンで、接木を通してクローンが全国に広がっていったものだという。それゆえに全国で桜開花地図が作成できるという。「種」としては日本に10種類が存在するというが、私たちの常識があまりにも染井吉野に偏り、かつ工業製品のような花に囚われていることを痛感する。これもまた日本らしさ。

  • 勉強になりました。

  • 桜について、文化的・芸術的な側面ではなく生き物としての側面から解説した本。ソメイヨシノ以外の桜についても、栽培品種と野生種それぞれ説明があって、枝垂れ桜が種としてはエドヒガンだとか、分類の面白さも感じることができました。

著者プロフィール

1967年福岡県生まれ。1992年東京大学大学院農学系研究科修士課程修了。農学博士。現在、国立研究開発法人森林総合研究所多摩森林科学園主任研究員、サクラ保全担当チーム長。専門は樹木学、植物分類学、森林生態学。

「2018年 『桜の科学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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