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- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004315346
感想・レビュー・書評
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桜といえば「染井吉野」という、そんな単純なものじゃないんだな。
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桜という植物の歴史、種類などを説明する。明治期に江戸で生まれた染井吉野が花見の理想的な花木として、花見の様式を変え、現在まで定着してきたが、それまでは山桜を遠くから見るのが通常だった。染井吉野が「種」ではなく、栽培種であることの意味がやっと理解できた。父・オオシマザクラ、母・エドヒガンで、接木を通してクローンが全国に広がっていったものだという。それゆえに全国で桜開花地図が作成できるという。「種」としては日本に10種類が存在するというが、私たちの常識があまりにも染井吉野に偏り、かつ工業製品のような花に囚われていることを痛感する。これもまた日本らしさ。
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勉強になりました。
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桜について、文化的・芸術的な側面ではなく生き物としての側面から解説した本。ソメイヨシノ以外の桜についても、栽培品種と野生種それぞれ説明があって、枝垂れ桜が種としてはエドヒガンだとか、分類の面白さも感じることができました。