- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004316817
感想・レビュー・書評
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個人的に追求中の「聖地登山」(なにそれ?)の次のターゲットにしている出羽三山。
さかのぼれば、小学校のころ「世界ふしぎ百科」的な本で、「山形にあるミイラ!」みたいな下世話な調子で即身仏が紹介されていたのを読んで以来、ずっと気になっていた。
山岳信仰、修験道のルーツは簡単には描けないが、密教(真言と天台の勢力争い)に中国の道教が入り込み、熊野信仰も混入し、一筋縄ではいかない神仏習合の過程を経たようだ。
いずれにしても、山道を歩いているとなにか峻厳な気持ちに襲われることはよくある。
本としては三山の縁起から古道探索まで幅広いが、新書としてはややテクニカルすぎるかな・・・ただ、簡単に概略を語れない由来をもつことこそがこの山の魅力なのだろうし、それが伝わってくる誠実な本。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ふむ
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当たり前に湯殿山に行って、裸足になって奥の院に参っていたという経験が非常に稀有な体験だったのだと再認識した。かつては湯殿山ではなく葉山だったとか、それぞれの上り口に元締めとなる寺院、神社があったというのは初めて知ったかもしれない。知識として学ぶ前に体験として知っていたことが、学問的に裏付けされるのはおもしろい経験。
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【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/706078 -
出羽三山の歴史、地理を熟知されている岩鼻先生であればこその本。
山岳信仰に興味ある方はぜひお手元に置いてほしい! -
羽黒山と、英彦山
山形三大寺院
寒河江市の慈恩寺
立石寺、羽黒山と並び
熊野三山との近似
里山伏
講 の存在。
湯殿山の即身仏 -
修験道の聖地として名高い出羽三山を取り上げる。全国各地にのこる山岳信仰や関連した食文化についても触れている。著者の専門である歴史地理学・文化地理学の側面が強いながらも、他分野の知見・情報も入れた内容。
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東2法経図・開架 B1/4-3/1681/K