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- Amazon.co.jp ・本 (164ページ)
- / ISBN・EAN: 9784005001156
作品紹介・あらすじ
もうすこし頭がよくならないだろうか?脳のなかはどうなっているのだろう。脳には百億もの神経細胞があり、その細胞どうしがつながって、たいへん複雑なシステムになっている。脳はどのように設計されているのか、どのようにはたらくのか、脳研究の第一人者が、わかりやすく解説。
感想・レビュー・書評
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私の敬愛する丸谷才一氏は入門篇として権威ある学者の薄い本を読め、決して無名の学者の厚い本を読むな、というアドバイスをしているが、まさにこの格言が当てはまる本である。小脳の世界的権威である著者が小中学生相手に書いたこの本は大切なことが簡潔明瞭に書かれていて、臨床神経学に従事するわれわれにとっても、非常に有益である。何が大事なのかを示唆しているので、言説の強弱がわかる。たとえば、筋紡錘は抗重力筋の感覚受容器として働くが、咀嚼筋の筋紡錘が働かないと顎は垂れ下がってしまう、といった指摘はなんでもないように思えるが、専門書のどこにも見られない重要な指摘である。素晴らしい本の一言に尽きる。
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2004年2月14日
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