ドストエフスキーのおもしろさ: ことば・作品・生涯 (岩波ジュニア新書 138)
- 岩波書店 (1988年3月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
- / ISBN・EAN: 9784005001385
感想・レビュー・書評
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こういうジュニア向けの本て割に好きだ。小難しいことは書いてなく、できるだけ分かりやすく理解を促してくれる。それにしてもドストエフスキーてこんなにギャンブル好きとは思わなかった。借金を繰り返してまでギャンブルをするなんて、なかなかの、今で言うグズぶりではないか。
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カウンセラーとして共感能力の低さに悩んでいた時、ドストエフスキーを読もうと思った。
けど、原著に取り組む前にガイドがほしかった。
これがその本。
ジュニア新書だけど、手加減なし。大人が読んでも不満を感じない。評論自体の質の高さを感じる。
ドストエフスキーはもっと観念論的な作家かと思っていたけれど、スピリチュアルなキリスト者であることを知った。思想的に馴染めるものを感じたので、敷居が下がった。 -
・8編に分けて、小説のなかの人々、ロシアの風景など小説、評論、手紙などからことばを選びそれと共鳴する短い話が付してある
・絵画の話もでてきて彼にとって絵は見る小説だったそう。レーピンのヴォルガの船曳き人夫についてのくだりとか。
・ツルゲーネフは生涯のライバル。つぎ読むので楽しみ。
・トルストイとの金銭感覚の描き方の違い。
・リルケの、手紙との対比
・ゴーゴリの外套から出発
・トルストイはなんか食べてるがドストエフスキーは食べもせずしゃべりぬく
・芥川のクモの糸がカラマーゾフのねぎの話を作り直した再話
・白痴一巻で断念してた
・人の心を見抜くとセルバンテスを敬愛
・労働をつまらないじゃがいもと捉えてるところが共感
まずはカラマーゾフから。 -
名著からキーワードとなる一文を抜き出して、その言葉を書くに至る背景と共に、ドストエフスキーの本質に迫っていく躍動感ある本だった。
ジュニアには重すぎるような内容なので、大人でも十分に楽しめる一冊。読んだらドストエフスキーを益々好きになる! -
(2002.10.11読了)(2000.01.22購入)
ことば・作品・生涯
(「BOOK」データベースより)amazon
ドストエフキスーの文学には若者の魂を奥底から衝き動かす力があります。極貧と絶望の果てに殺人へと駆りたてられるラスコーリニコフ、充たされぬ生活から大富豪を夢見るアルカージーなど彼の描く人物像は、時代を越えて現代人の内面を映します。『罪と罰』『未成年』はじめ主要作品の短い言葉からその魅力に迫る。 -
[ 内容 ]
ドストエフキスーの文学には若者の魂を奥底から衝き動かす力があります。
極貧と絶望の果てに殺人へと駆りたてられるラスコーリニコフ、充たされぬ生活から大富豪を夢見るアルカージーなど彼の描く人物像は、時代を越えて現代人の内面を映します。
『罪と罰』『未成年』はじめ主要作品の短い言葉からその魅力に迫る。
[ 目次 ]
1 小説のなかの人びと
2 こころの暗がり
3 人生の重荷
4 生きるよろこび
5 ロシアの光景
6 宗教と科学のあいだで
7 ゆれうごく社会
8 作家たちと
ドストエフスキーの生涯
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