- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784005002382
感想・レビュー・書評
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著者の少年期から現在に至るまで、車イスは大きな進歩を遂げたようだ。かつては大型の3輪自転車のようだった車イスが、現在では随分と機能的でコンパクトなものになった。しかし、翻って周りの環境はどうだろうか。歩道橋はいうまでもなく、歩道そのものでさえ車イスには不都合なことがたくさんありそうだ。また、そうした物理的な問題と共に、車イスマークのついた駐車場に平気で車を駐めるなど、精神的なモラルの問題もまた厳然としてそこにあるだろう。著者は言う「車イスの人のことを忘れた街はみんなの街とはいえません」。
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4005002382 176p 2002・5・16 15刷
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[ 内容 ]
生産と消費と廃棄がくりかえされる社会のなかで、いま環境はどうなっているのでしょうか。
この本では、カキやタコ、ミネラルウォーター、ラップとトレイ、ケータイなど身近なもの、賞味期限、屋上緑化、分別ごみなど身近なことを手がかりに環境問題を考えていきます。
よりよい社会環境をつくるための実践例も紹介します。
[ 目次 ]
1 食べ物・飲み水から考える(キュウリ;黒い米粒 ほか)
2 家庭から出たものはどうするの(割りばし;牛乳パック ほか)
3 身近にある見えにくい危険(不快害虫;タバコの煙 ほか)
4 地域のなかで探る環境問題(町の公園;犬の糞 ほか)
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
ゼミの本 図があるからわかりやすい
障がい者について考えたきっかけになったかも 入門によい? -
車イスの弁護士として活躍する筆者の目から見た社会への提言。
交通機関、トイレ、投票所、学校や会社など
健常者は普段何気なく行っていることが、
障害を持つ人にとってはとてつもなく困難であったりする。
近年、バリアフリーを謳う施設や商品が増えてきたのは良いことだが、
本当に使う人のことを考えたデザインになっているのか、検討する必要がある。
また同時に、障がいをもつ人がどういう見方、感じ方をしているのか、
また街中で彼らと出会った時にどのように手助けをしたら良いのかを
教育する必要があると思う。
結局、どんなに設備を充実させても、人を助けるのは人のこころでしかないのだから。