故事成句でたどる楽しい中国史 (岩波ジュニア新書 478)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005004782

作品紹介・あらすじ

中国四千年の歴史のなかに生起する数々の名場面。そこには名君、暴君、英雄、詩人、はたまた美女たちが入り乱れ、多くの含蓄ある言葉が生まれました。覆水盆に返らず、背水の陣、井のなかの蛙、登龍門…。それら珠玉の言葉は古びることなく、今もわたしたちの生活のなかに息づいています。故事成句をキーワードにたどる、ものがたり中国史。

感想・レビュー・書評

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  • 面白い!故事成句の起源を学ぼうと読み始めたが、むしろ歴史の流れと人物の関係性が生々しく伝わってくる。三国志を読みたくなった。ただし、内容について詳しく触れている本ではないので、この本で関心を持った時代についての書籍への橋渡しと捉えた方がいいかも。ちなみに当初の目的については、ほぼ達成されず。

  • 故事成句からどうやって歴史を学ぶのか気になりました。

    • myknakaさん
      これは中学生がよく使います。
      これは中学生がよく使います。
      2020/05/31
    • myknakaさん
      中学生結構人気です。
      中学生結構人気です。
      2020/06/14
  • 神話から、清の王朝までの歴史が興味深かった。

  • ・中国史を学ぶ手始めに読了。
    ・「蛍の光窓の雪(蒙求)」「完璧(史記)」「井の中の蛙、大海を知らず(後漢書)」など、意外なものも中国の故事。「珠玉の言葉は古びることなく、今もわたしたちの生活の中に息づいています(表4)」たしかに。
    ・ざっと王朝時代の終焉までの中国史をさらえた。

  • 岩波ジュニア新書ですので、本来学生向けのものと思いますが、大人が読んでも充分面白い。良書。

  • 「故事成句」で、中国史をざっと学ぶ事ができる素晴らしい一冊だ。「鹿を以て馬となす」というのが印象深かった。「白眼視」というのも故事成句だ。竹林の七賢の某が、つまらない人物に対しては白目を見せて接したのが始まりらしい。

  • 中国史がなんとなく、頭に入ってきたかな?という読後感を得た。
    ああ、あの有名な故事成語は、この時の話だったのね、と、記憶が整理統合されていく感じ、というと大袈裟かな?
    歴史おんちが、歴史にとっかかるには、好適の一冊。

    漢代までではじめから3章までが費やされる。
    ページ数で見れば、半分以上が伝説時代から漢代までということになる。
    ふと、先日読んだ宮城谷昌光が紹介していた、司馬遼太郎の言葉(中国史は逆ピラミッド)を思い出した。

  • 2012/5/28

    222.01||イ (4階歴史・地理)

    「馬か?鹿か?」:馬鹿の語源?
    今から2千2百年ほど昔の中国で、悪名高い宦官(宮廷奴隷)から丞相(今の首相) にまでなり最高の権力者となった趙 高は、秦朝(中国を最初に統一した王朝)の2代皇帝 胡亥に鹿を献上し、それを「馬だ。」と言いました。皇帝はこれは「鹿だ。」と言い、まわりの家来たちも「鹿だ。」とする者と「馬だ。」という者がおりました。
    その後、超 高は、自分に反対して「鹿だ。」と言った皇帝と家来全員を処刑したそうです。コワ~イ話ですね。

  • 古代から清王朝まで、淡々と綴った中国史。有名な故事成語の元になる逸話がわかる。個人的には「三国志」でおなじみ「死せる孔明生ける仲達を走らす」が好き。

  • [ 内容 ]
    中国四千年の歴史のなかに生起する数々の名場面。
    そこには名君、暴君、英雄、詩人、はたまた美女たちが入り乱れ、多くの含蓄ある言葉が生まれました。
    覆水盆に返らず、背水の陣、井のなかの蛙、登龍門…。
    それら珠玉の言葉は古びることなく、今もわたしたちの生活のなかに息づいています。
    故事成句をキーワードにたどる、ものがたり中国史。

    [ 目次 ]
    第1章 「覆水盆に返らず」―名君と暴君の時代
    第2章 「呉越同舟」―乱世の生きざま
    第3章 「水清ければ魚棲まず」―統一王朝の出現
    第4章 「破竹の勢い」―英雄・豪傑の時代
    第5章 「春眠暁を覚えず」―大詩人のえがく世
    第6章 「山中の賊を破るは易く、心中の賊を破るは難し」―故事成句をあやつる人びと

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著者プロフィール

中国文学者。国際日本文化研究センター名誉教授。07 年「トリックスター群像」で第10 回桑原武夫学芸賞受賞。主な著書に個人全訳「三国志演義」( 全4巻)「世説新語」( 全5巻)「水滸伝」( 全5巻) など。20 年5 月逝去。

「2021年 『史記・三国志英雄列伝 戦いでたどる勇者たちの歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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