国際協力ってなんだろう――現場に生きる開発経済学 (岩波ジュニア新書)

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制作 : 高橋 和志  山形 辰史 
  • 岩波書店 (2010年11月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005006687

国際協力ってなんだろう――現場に生きる開発経済学 (岩波ジュニア新書)の感想・レビュー・書評

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  • 国際協力や援助に係る様々な論点が、浅く広く紹介されている、教養学部のオムニバス講義のような一冊。
    入口としてはよいし、JETROアジア研をはじめとする執筆陣の意欲を感じた。

    <メモ>
    - 環境問題、共通だが差異のある責任
    - 開発援助、贈与・融資・技術協力、借り入れは計画的に
    - 貧困の罠(貧しいから教育・投資できない→貧しいまま)、マイクロファイナンス
    - 技術とは一定の資源から大きな成果、先進国で開発されたものより優れた「適正技術」(100ドルパソコン)
    - IT、携帯電話→情報入手コストダウン→価格安定・生産効率UP・コストdown
    - イノベ、産業集積、産業クラスター理論と空間経済学
    - グローバリゼーション、価値観のグローバル化と市場(経済)のグローバル化★後者は手放しで喜ばれるべき?
    - 医療従事者を途上国から先進国に引き抜くことは犯罪?(技術供与もできるし送金もできるし志望者増で結果的に途上国にも従事者が増えるのでOK?)★インフラ輸出はいいのか?

  • 国際協力、開発経済学、貧困削減というワードに
    無知な方にはおすすめの一冊。
    いくつかの事例を挙げながら、
    国際協力について幅広く書かれており、
    文章もかなり読みやすい。

    私は、ある程度の知識があるため
    この本の内容は浅いような気がした。
    しかし、この本のいいところは
    一章ごとに参考文献が記されているところで、
    その章の参考文献にかなり興味が持てた。

  • 開発経済学全般の初歩的なことを短期間でカバーしたいのであれば、オススメの1冊。

  • 国際協力、主に開発途上国へどんな援助が出来るのかについて、外務省やJICAの立場から書かれた本と位置づけることができる。副題にあるように開発経済学についての現場での目線からの入門書といえる。1つだけ大きく考えが違うのが、WTOなど自由貿易についてのことだ。体制側の人が書いているからだろうが、農業や食糧自給・安全の面から自由貿易が善とはおかしなことだ、そういうところに気づいてしまうと、途上国の医療関係者の頭脳流出も肯定していたりと、本当に途上国の庶民のことを考えているのかと疑いが濃くなって行く。国際協力ということは、どんなことでも疑ってかかるべきということを教えてくれる本ではあるのかもしれない。

  • 発展途上国の問題。貧困、感染症、教育、知的財産、環境etc...さまざまな問題を紹介し、他に、より学術的な分析、たとえば産業集積(一つの都市や地方に産業が集中して経済活動をなす)、そして技術革新の例、たとえば農業においての東南アジアにおける「緑の革命」(1960年代からつづく、生産拡大のための米の品種改良など)の紹介などがなされている本です。そしてそれらを知ることは、日本国内での、目につきにくい様な問題を意識することにつながったりもします。各章の一つの単元が7Pで区切られていて、よくまとまっていて、集中して読む分には読みやすいです。ただ、それでも法制度のところなどは、言葉がうまく頭に入ってこなかったので、
    ちょっと苦労して読みましたし、理解度は低いです。

  • 登録日:12/16

  • 国際協力について一から勉強すべく図書館で借りる。環境、教育、ジェンダーなど各分野の国際協力の専門家が数ページづつ寄稿するスタイル。JETROのアジア経済研究所開発スクールのOB/OG繋がりということらしい。情報技術革命の章だけを読む。日本に生まれ育った僕には携帯、電子マネー、テレビ、インターネットはそこにあったもので、これらが浸透が社会に与える影響なんて想像できないなぁ。紹介されているkiva.orgというサイトをチェックしてみたら面白かった。

  • 朝陽のような、夕陽のような、希望のような、諦念のような。この写真カバーは魅力的だ。開発経済学の視点から、開発途上国の今を伝える一冊。

    開発途上国でいま何が起きているのか。そういう視点から読んだ時、興味深い事実はいろいろとあった。法制度の改革が先進国の押しつけにならないのか、携帯電話の普及で社会がどう変わるのか、知的財産権の保護の問題が開発途上国の産業にどのような影響を与えているのか。いずれも、個々には面白い話題だと思う。

    しかし、残念なことに全体像が見えなかった。おそらくこの種の本でまず伝えなくてはならないのは、「なぜ読者であるあなたが、開発途上国の実態を知らなくてはならないのか」という問いだと思う。しかし、その考察を抜きに個々の局面の話をしているので、個々の著者が語っているので、どうしても全体を貫くテーマが見えにくい。たとえば、「ハーフタイム 開発経済学でわかること」のような主旨の文章を、もっと先に持ってくるだけでも、ずいぶん印象は変わったかもしれない。

    それこそ全人類のコストが「開発途上国」に転嫁されているような状況もある中で、それでも編者はグローバリゼーションを進めるべきだと考えている。それはなぜなのか。そしてその中で開発経済学はどのような役割を果たしているのか。そもそも、私達がなぜ開発途上国の彼らに関心を持たなくてはいけないのか。そういう、基本的な話をこそ、僕は知りたい。開発途上国の実態をこのような本で知ることはもちろん意味があることだが、何かもう少しやりようはあったのではないか。惜しいと感じる一冊だった。

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