- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784005007974
作品紹介・あらすじ
犬は教えてくれた、人は生き直せることを…。日本で初めて、刑務所で盲導犬候補の子犬を育てる試みが始まった。犬との日々は人々をどのように変えていったのか。動物との絆に秘められた可能性とは。この試みの立ち上げから7年以上にわたって取材を重ねてきた著者が綴る、希望の書。
感想・レビュー・書評
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東2法経図・6F開架 369.27A/O88k//K
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PFIで、このような取り組みがもっとなされたら良いのに。
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大塚さんの保温、動物のもつ可能性を感じさせてくれる。
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島根県にある「島根あさひ社会復帰促進センター」は日本で4番目のPFI刑務所です。PFI刑務所とは民間の資金とノウハウを活用して施設の建設や、維持管理、運営などを行う刑務所のこと。「刑罰の執行」以外の部分を民間が担当しており、教育プログラムや職業訓練プログラムも民間が企画立案し、実施しています。
そんな刑務所が取り入れたのが、「盲導犬候補の子犬(パピー)を育てる」という教育プログラム。欧米の刑務所ではすでに30年以上のあるプログラムですが、日本では初めての試み。本書はその初年度の様子を中心にまとめています。
動物、しかも「人の役に立つため」という明確な役目を帯びた動物を育てるということが受刑者たちにどのような影響を与えたのかが、とても丁寧に描かれています。また、受刑者が自分の罪を反省して再び社会で暮らし、二度と刑務所に戻ってこないようにするために何が必要なのか、刑務所は何を「教育」すべきなのかということに対しても一つの答えを提示している作品だと感じました。岩波ジュニア新書なのでとても読みやすかったです。
このパピープログラム以外にも地域の人と受刑者が文通をする取り組みを行っていたり、地域の人が受刑者に農業の職業訓練を行っていたりとこの「島根あさひ社会復帰促進センター」自体にもとても興味が湧きました。関連本を探してぜひ読みたい。 -
犬が人を育てる
犬が人の善を引き出していく
犬が人を導いていく
刑務所
盲導犬
生き直し
これほど極上の三題噺はないでしょう
と 思われるのですが
見事な「事実」に引き込まれていきました
この「パピー・プログラム」は
アメリカが発祥の地であるらしい
のですが
これを提唱し
これを実践して行かれた
原初の風景が
この一冊にも垣間見られるような
気がします