韓国のナショナリズム (岩波現代文庫 学術 109)

著者 :
  • 岩波書店
3.25
  • (0)
  • (2)
  • (6)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 27
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006001094

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 筆者の他の本は以前読んだが、韓国の「反日」とそれに同調する日本の「進歩的文化人」に批判的な論調なので、文春でも中公でもなく岩波からこういう本が出ていたことが意外だった。80年代後半~90年代前半の論文の再録だが、今では当時ほど一般の日本人は韓国に対し構えた見方ではないし、韓国人の対日観もそうだろうが、変わらない点もなくはない。筆者は他国人へのステロタイプ化された見方を戒めており、その点は同感だが、価値相対主義を重視しすぎるとよほどの専門家でない限り他国のことは何も語れなくなるし、自分の視点も失ってしまいかねないジレンマもある。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

鄭 大均(てい・たいきん):1948年岩手県生まれ。韓国系日本人。専攻は日韓関係論、在日外国人。立教大学、UCLA で学び、81年から95年まで韓国の啓明大学校外国学大学等で教鞭をとる。現在は東京都立大学名誉教授。著書に『増補版 韓国のイメージ』『日本のイメージ』『在日の耐えられない軽さ』(いずれも中公新書)、『在日・強制連行の神話』(文春新書)、『韓国のナショナリズム』(岩波現代文庫)、『韓国が「反日」をやめる日は来るのか』(新人物往来社)、『日韓併合期ベストエッセイ集』(編書、ちくま文庫)などがある。

「2023年 『隣国の発見』 で使われていた紹介文から引用しています。」

鄭大均の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×