デカルトの旅/デカルトの夢――『方法序説』を読む (岩波現代文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006003142

作品紹介・あらすじ

近代世界の誕生を告知した不朽の名著『方法序説』。ルネサンスの黄昏に天動説的コスモスの崩壊を目撃したデカルトは、カオスと化した世界を手探りで進み、ついに近代という新しい世界の原理を探りあてた。謎のバラ十字団を追う青春彷徨と「炉部屋の夢」を追体験し、『方法序説』に結実したデカルトの精神のうちに近代の生誕のドラマを再現する。

感想・レビュー・書評

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  • 1 ワレ、イカナル人生ノ道ヲ歩ムベキカ(ラ・フレーシュ学院;ベークマンとの出合い;バラ十字団を求めて;ドナウ河畔の冬;三つの夢;方法としてのアレゴリー;「炉部屋」を出て―コスモスの崩壊)
    2 ワレ思ウ、故ニワレ在リ(炎の自由思想;一六二三年、パリ;九カ月の形而上学研究;ワレ思ウ、故ニワレ在リ;宗教と科学の間)

  • デカルトの「気持ち」が手に取るようにわかります。
    肩肘張らず、フツーに資料を見れば、フツーのデカルトがそこにいます。
    そんな平常心で捕えたデカルト論。
    なぜ、あの時、あんな風に旅に出たんだろう・・ということの解答が、ごく自然にすとんと胸に落ちます。

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