戦間期国際政治史 (岩波現代文庫)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006003258

作品紹介・あらすじ

E・H・カーが「危機の二〇年」と呼んだ、二つの世界大戦の間の時期=戦間期。この二〇年の国際政治史を、単なる国家間の外交関係の推移としてではなく、各国の内政史、経済史、社会史、思想史などの諸分野との関連で構造的に捉える画期的な概説書。ヨーロッパにおける国際対立に重点を置き、全世界的な展望のなかで省察する。

感想・レビュー・書評

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  • WWⅠとWWⅡの間を詳しく書いている。パリ講和会議の敗者と呼ばれたイタリアでファシズムが台頭し、WWⅠで敗者となリ膨大な賠償金を課せられたドイツでナチズムが台頭するのは、極端過ぎるが予測不可能ではないと思った。本の原著が1978年だと知らなかった。歴史の事実は日々新しく更新されるので、実際現在知られている新しい事柄は載っていない。
    私が知りたかったヴェルサイユ条約の賠償委員会のドイツの賠償金の決め方の真実にはふれていない。アメリカのウイルソン大統領は多くを課すつもりはなかったが、賠償金委員会が決定した。

    • かすがのさん
      賠償委員会にアメリカからはJPモルガンⅡ世等金融関係者が参加した。イギリス、フランスは彼らに大戦中の戦債を返さなくてはならなかった。そのため...
      賠償委員会にアメリカからはJPモルガンⅡ世等金融関係者が参加した。イギリス、フランスは彼らに大戦中の戦債を返さなくてはならなかった。そのためJPモルガンを中心に賠償金を高く(現在の価値で200億円)設定した。その後世界恐慌が起こり、賠償金は一部が支払われたのみだ。 ドイツ人が賠償額に激怒したのは当然だ。ナチズムの台頭という結果を招いた。
      2024/03/09
  • ナチスの政権掌握に際して、ドイツは国際的に孤立状態にあり、外国の不安を沈める必要があった。ヒトラーはまず平和的偽装を必要とした。

  • 英仏の宥和政策。
    強国の保身。
    歴史にもしも・・・はないとしても、ナチスの暴挙はひとりドイツだけの責任ではないのだろう。

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著者プロフィール

中央大学文学部教授

「2012年 『デジタルメディアの情報インデックスと知識と地図の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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