神話の心理学――現代人の生き方のヒント〈〈物語と日本人の心〉コレクションIV〉 (岩波現代文庫)

著者 :
制作 : 河合 俊雄 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 113
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006003470

作品紹介・あらすじ

神話の中には、生きるための深い知恵が詰まっている!生き方の選択肢が増え、物質的に豊かになった現代、それに対応する心の豊かさ、心の知恵を磨くために神話が役に立つのではないか。思春期の悩み、男女の恋愛、親と子の葛藤など誰もが直面する人生の問題について、ギリシャ神話、古代オリエントの神話、アメリカ先住民の神話、日本神話など世界の様々な神話の中にヒントを読み解いていく「神々の処方箋」。

感想・レビュー・書評

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  • 「神話に心理学なんてあるのだろうか?」
    それが、あるのである。
    題名からして興味を引くが、充実にして難解な記述がずらりと並ぶ。神話好きの人は、深読みしても損はないはず。

  • 大和書房 (2006年6月15日発売)の方を読みました。
    https://booklog.jp/item/1/4479791671
    内容は、ほぼ同じようです。

  • 河合隼雄 「神話の心理学」

    神話を心理学的に分析した本。神話を集団心理、家族心理、男女心理を描写した物語として捉えている


    著者と言えば、ツクヨミの中空構造論が有名だが、この本にあるスサノオのトリックスター論も面白い


    ほかにも、アマテラスを父(イザナギ)との父娘関係で心理学的に考察したり、妻イザナミの死体を見て、イザナキが 黄泉の国から逃げる行為を「死の自覚」と読みとったり、神話から人間臭さを取り出すのが上手い


    現代人の孤独の原因を神話(集団原理の核)の喪失としている。心理療法として、個人の無意識の中に閉じられた神話を産生させ、集団復帰を支援する手法があることに驚いた

  • 外国や日本の神話から生き方のヒントを探る本。かなり内容が難しく、何度も読み直して、他の書籍も読まないとかみ砕いて理解できない印象。

  • 宗教も入るため神話は理解することが難しい

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