- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784006003586
作品紹介・あらすじ
リベラリズムや自由が危機に瀕しているといわれるいま、「自由」とは何かを理解するためには自由を可能にする原理と制度構想を考えなくてはならない、という立場から著者は「自由の秩序」について講義する。「自由」や「リベラリズム」の法哲学的意味とは何か?「自由」と「正義」との関わりとは?井上教授の熱血講義に対し、聴講生たちが具体的な事例も交えた鋭い質問で迫る、対話形式の刺激的な議論も収載。
感想・レビュー・書評
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ミスターリベラリズムおじさんこと井上達夫さんの自由論.本書は自由概念の考察から始めて,問題点を抉り自由を実効的せしめる秩序の問題に話を進め,最終的に自身の正義基底的リベラリズム構想の話となります.
後半の自説の紹介も簡潔かつ平易にまとまっており井上リベラリズム入門として重宝しますが,やはり前半の自由概念の考察が勉強になった.詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
正直言って、今の僕には難しかった。
聴講生の質問のレベルを考えても、ある程度は分かってる人でないと、敷居が高いのかも。
とは言え、「何も制約がない状態は本当に自由なのか?」という命題は面白い。「無政府状態では個人の自由は担保されない」というのは確かにその通り。
国家のような権力のコントロールが適切に行われている状況下で、自由な状態が可能になる。なるほどなあ。 -
難しい…
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いただきもの。以前刊行された『自由論』を改題・加筆修正して岩波現代文庫に入れ直したものとのこと。
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170902 中央図書館