- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784006003692
作品紹介・あらすじ
新選組にまつわる記述はどこまでが史実でどこからが虚構なのか?激動の幕末維新期に異彩を放ち、今なお多くの人を惹きつけてやまない新選組の実像に、維新史研究の第一人者が信頼に足る諸史料を駆使して迫る。幕末期のダイナミックな構造の中に不可欠の要素として新選組を改めて位置づけた画期的な"新選組史論"。研究の進展を踏まえた増補版。「浪士組・新徴組隊士出身地別一覧表」を付載。
感想・レビュー・書評
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著名な近現代史家による新選組論。幕末の政治構造を、薩長対幕府ではなく、①幕府優位体制維持派、②幕府排除と朝廷・外様大名の結合を狙う薩長、③孝明天皇と幕府との結合に幕府の活路を見出し、大坂・京都に拠点を置いた集団(一橋慶喜、会津、桑名の一会桑グループ)に区分し、③を支える有志結合集団として純化し、かつ長期間存続することに成功したのが新選組だと論じる。そして、長期間存続しえたのは近藤勇の明確な政治的見解によるところが大き一方で、純化の過程で脱退、分裂、暗殺が繰り返されることとなる。
構図がこのように明快なので、専門的であると同時に分かりやすい。一方で、史料批判が厳密になされているため、現時点で分からないところは分からないとはっきり明言しているのも、良かった。さわやかな読後感を得られる1冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
新撰組の概要を知りたいとき、とても便利です(すみー)
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図書館・請求記号 210.5/Mi71/a/ -
東2法経図・開架 B1/8-1/369/K