死のクレバス―アンデス氷壁の遭難 (岩波現代文庫)

  • 135人登録
  • 3.89評価
    • (17)
    • (18)
    • (19)
    • (2)
    • (0)
  • 19レビュー
制作 : Joe Simpson  中村 輝子 
  • 岩波書店 (2000年11月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006020224

死のクレバス―アンデス氷壁の遭難 (岩波現代文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • Touching The Void という原題に美しさを感じる。

  • ここ最近読んだ本の中でダントツにおもしろい。山岳ドキュメンタリー本の極北だと思う。後半読みながら自分自身も寒さと痛みをひたすら感じながら読んでいた。自分なら死ぬ自信があるし、やはり、ザイルを切ると思う。映画「運命を分けたザイル」の原作らしい。映画も見てみたい。

  • 死を覚悟したが、諦めずに生還したジョーの凄さに感動した。

  • クレバス=雪渓などにできた深い亀裂。壁面は垂直、割れ目の幅は1m~。深さは10m前後~。底に氷のとけた水が溜まっていることも。

    ここまでで既に息を呑む…

  • 運命を分けたザイルの原作ともなっている本。とにかくどうしてこの人たちが生還しているのかが読んでいるうちに信じられない気持ちになってくる。

  • アンデスの氷壁で吹雪につかまり骨折、滑落、パートナーによるザイル切断。で、生還したジョーがかっこよすぎる。ラストで思わず落涙。甘っちょろい死ぬの生きるののお涙頂戴など吹っ飛ぶ感動。

  • 前半、のろのろ、後半一気に読めました。

    最初は登山用語がわからずどんな過酷な山を登っているか
    イメージがつかめませんでした。

    後半、絶望的な事故の後で以下に
    生還するか、極限の人間はそんな時どんなことを
    考えながら行動しているのかというところには
    引き込まれました。

    意思の力で本当にすごいことが
    成し遂げられるんだな、と感じました。

  • 山岳ノンフィクション、と一言でまとめてしまうには、
    あまりに壮絶で緊張感に満ちた恐るべき一冊。

    ペルーアンデスのシウラ・グランデ峰に挑む著者とパートナー、
    前人未踏の氷壁を踏破し、
    ベースキャンプに戻ろうとした際に悲劇は始まる。
    予想よりはるかに険しい下降ルート、すくむ足腰、
    思い出す恐ろしい山岳事故の記憶、
    それでもどうにかそれらを抑え込んで歩を進めるが、
    そこで著者が滑落、骨折。
    まずここれだけでも心臓が縮こまるが、序の口に過ぎない。
    この後も、骨折した状態で山を下り、
    暗闇の中クレパスの真上で宙吊りになり、
    更にそこでパートナーが2人を結んでいたザイルを切り離したため、
    底の見えないクレパスの中に投げ出される…。
    いや、もう、言葉にしただけで鳥肌がたつ。
    ドラマでもない映画でもない小説でもない、
    全ては純潔なるノンフィクションである。
    クレパスなんて、想像しただけでも吐き気がするくらい未知なる恐怖だ。
    そこから脱出し、片足を引きずりながらベースキャンプを目指す著者の姿は、
    もう「壮絶」としか言いようがない。
    しかも、この作品のもう一つの意味で壮絶なところは、
    単なる山岳ノンフィクションであるというだけではなくて、
    その状況ゆえに、極限状態に置かれた人間の生々しい姿が描き出されているところだ。
    骨折したパートナーと共に氷壁を下るのは自殺行為であって、
    その選択を迫られた時に人は何を考えどう動くのか。
    また、「ザイルを切断する」という極めて劇的な、
    しかしおそらくそこで本人たちも自覚しえない驚くほど大きな責任が伴う決断が、
    どのように状況や心理状態に影響を及ぼしたのか。
    こういったリアリティはなかなか他の作品では見受けられない。
    読み進めるうちにぐん、と引き込まれ、
    気がつくとあっという間にその世界観に呑まれている。
    これがノンフィクションであるために、
    二度と同じ手法では書かれることがないことを思うと、
    この作品そのものがひとつの山の「頂点」ではないかと思う。

    泣いた。

  • アンデスの深い山の岩壁登攀に成功した直後、こともあろうに脚を折る(=死を意味する)事故に遭った著者。岩壁からの必死の帰還を試みるが吹雪につかまり、パートナーにザイルを切断され、クレバスの底に滑落して取り残される、、、という、文字通り絶体絶命の難局に追い込まれながらも、超人的な精神力と体力で奇跡の生還を果たすまでを描いた実話。

    山岳本を読むと、ちょっとやそっと山好きでも理解できない(おそらく、運動しない人ならもはや変人にしか見えない)情熱が描かれていることが多い。その意味で、正直「マニアック本」読書歴を書き綴るのはどうかと思う、小さなためらい.....を吹き飛ばして遥かに超え、文学に達しているドキュメンタリー。

    生死の境をさまよい、夢うつつで発狂寸前の精神状態の中、超自我のような存在に導かれるように一歩一歩、まさしく這って進む臨場感、クレバスを這い上がり、氷河を片足で飛び、湖を越えてゆく道のりの目まいのする長さ、にリアルタイムのパートナー側からの状況や感情描写が差し込まれる。永遠に見捨てられる恐怖とただ1人で闘う点で、通常の遭難ものとは明らかに違う純度、緊迫感に溢れている。

    80歳近くになっても度重なる腰部骨折から立ち直り、背筋を伸ばしたいと願う祖母と、苦しい時を乗り越えようとしているあなたに贈ります。

  • チョーお薦め!
    極限状態での記録が描かれています。
    人生でここまでの修羅場に遭遇するのは1回あるか否か?
    予言します。
    これを読む人はヒザをさするでしょう。
    ちなみに、DVDで復習しました。(登山経験なしの為)

全19件中 1 - 10件を表示

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三浦 しをん
沢木 耕太郎
シーナ・アイエン...
池井戸 潤
ヴィクトール・E...
有効な右矢印 無効な右矢印

死のクレバス―アンデス氷壁の遭難 (岩波現代文庫)はこんな本です

死のクレバス―アンデス氷壁の遭難 (岩波現代文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

死のクレバス―アンデス氷壁の遭難 (岩波現代文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

死のクレバス―アンデス氷壁の遭難 (岩波現代文庫)の作品紹介

氷壁初登攀の成功から一転して骨折、墜落、宙づり、パートナーによるザイルの切断という絶望的な状況に陥ったクライマーは、いかにして「死のクレバス」から生還したのか。孤独と不安、パートナーへの猜疑、死への恐怖など、極限状況における人間内部の葛藤と傷ついた肉体との格闘を自ら記した、迫真の山岳ノンフィクション文学。

ツイートする