荷風と東京(上) 『断腸亭日常』私註 (岩波現代文庫 文芸 153)
- 岩波書店 (2009年10月16日発売)
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感想 : 4件
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- Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
- / ISBN・EAN: 9784006021535
作品紹介・あらすじ
永井荷風(一八七九‐一九五九)の『断腸亭日乗』を読み込み、荷風の生きた時代と彼が愛した東京の細部を浮かび上がらせる。荷風はどんなものを食べ、どんな映画を見、どんな女性と付き合っていたのか。上巻では築地や麻布偏奇館での生活、鴎外への景仰、二世左団次との親交、深川・砂町の探訪、荒川放水路と元八まんの発見などが取り上げられ、併せて経済生活にもふれられる。
感想・レビュー・書評
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「断腸亭日乗」を読もうとして何度も挫折しはや数十年。まずはこちらを読んでみることに。
無機質な日記の羅列が読者によってこんなにも変わるとは。
古典はやはり人を選びますね。
また挑戦する気力が湧いてきました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
文人趣味、隠棲趣味、陋巷趣味、老人趣味、江戸趣味、落魄趣味…、血が騒ぐ。嫉妬に近いのかも?
文語体で日記をつけることによる「生活の芸術化」の指摘が面白いと思った。
浅草オペラ館閉館の様子に涙。
*上下とも読了
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