エンデのメモ箱 (岩波現代文庫)

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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006022228

作品紹介・あらすじ

着想を書きとめたメモや創作ノート、詩や短い芝居、辛口の文明批評、児童文学に関する日本での講演、生い立ちを綴ったエッセー、さらにはインタビューや手紙。百十数の短編から、エンデの多彩な面が万華鏡のように浮かび上がる、ファン必読の書。物語作家でもあり思想家でもあった著者の創作の秘密が、いま明らかになる。

感想・レビュー・書評

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  • 重版中
    岩波現代文庫 創刊20年記念復刊ですって!

    岩波書店
    https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b256195.html

  • 図書館で借りたため途中で断念
    時間ができたら再度読みたい



  • 名前について
    ここが読みたかくて購入。
    大好きな本『モモ』を書いたミヒャエル・エンデの言葉より。名前がついた時に自分に魂が宿りそれと同時に他の世界と分離されるんだなぁと感じた文。


    「まことの名」
    まだ名がない物や生物に名を与える。単なる呼称ではなく、まことの名を与える。これこそは人間が持つ能力のなかでもっとも人間の根源的なものだ。これにより、はじめて人とまわりのものに関連ができ、その人にとり、その存在は、はじめて現実となる。ある意味では、その人の一部になる。そして同時にそのことで、それぞれに名付けられたものは、それがあたかもそれだけで存在するかのように、名がない全体から切り離される。そうしなければ人は世界と向かい合えない、つまり意識ある存在になれない。自分と区別できないものは名付けられないのだ。

  • 哲学書みたい。大学時代の文学ゼミの授業を思い出す。言葉一つの解釈に想いを巡らす時間が懐かしい。現実に疲れたら、駆け込みたい世界。

  • エンデのアイデアネタや講演会で話したこと、芸術やファンタジーについての考察についての文章がまとめられている。「批判精神の教育?」という、子どもの中に批判思考を育むためにはどうするべきか失敗例を挙げて述べた文章が印象に残った。また、子どもからの質問とその応答が載せられた「子ども達の質問時間」ではエンデがファンタジー作家としてどのように仕事を行なっているのかを知ることができる。

  • 児童向けファンタジーかと最初は思ったが、途中途中にエンデの思想主張があった。本当にメモ箱だ。

  • 思想の原点が浮かび上がる.論文的内容が多い中,ナチスドイツ時代のノンフィクションは,エンデの心の有り様をエンデ自身が客観的に冷徹視している様が感じられ,知られざる背景を目の当たりにした.

  • 良い意味で酔える。文章が腹を満たしてくれる。浮かんでは消えていく天才の心の破片が沢山詰まっているので、ふくろに入った砂糖菓子に手を伸ばすような感覚で。

  • 芸術とはなにか分からなくてもエンデの物語を楽しむことはできるしそこになんらかの意味での美しさを見出すこともできるし、それで安心もできる。物語が読みたい。

  • 2014年27冊目。

    ミヒャエル・エンデが書斎のメモ箱に溜めていた原稿から抜粋されたいくつかのアイデア・詩・物語・随筆集・
    深く意味を考えさせられるものと、意味など考えずにただただその世界観に浸れるものとが両方あり、とてもよかった。
    国際児童図書評議会東京会議での講演『永遠に幼きものについて』には、
    自分にとって一生大切にしたい思想があった。

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