- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784006022563
作品紹介・あらすじ
愛する自然や暮らしのこと、子どもと子どもの本への熱い思い、忘れられない人々やできごと…。著者の人柄と思索のにじむ滋味豊かな文章で、ゆるやかに生涯の歩みをたどる。生前刊行された唯一のエッセイ集を大幅に増補し、未発表の二篇を含む選りすぐりの八五篇を収める充実の一冊。巻末に主要著作リスト、年譜を付す。
感想・レビュー・書評
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最初は読みづらいな、と思ってたのだけど、途中から一気に加速。
思い出に関わるテーマのエッセイが全般的に印象的だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読んでいるだけで心が洗われるような文章だった。文章自体もそうだけど、何よりも筆者の持つ視点が心地よかったんだと思う。もっといろいろなエッセイを読みたい。
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今年の1月から毎月1冊ずつ刊行された岩波現代文庫の「石井桃子コレクション」が、5月の『エッセイ集』で完了しました。このエッセイ集は1999年に刊行された『石井桃子集7 エッセイ集』をベースに新たに27篇の新しいエッセイが加わっています。自然や暮らしのエッセイでは石井さんの豊かな感受性に触れ、子どもと本に関わるエッセイでは、ここまで子どもを理解して本を書いたり翻訳されていたのかと、改めてその偉業について思いを馳せることができました。1950年代から2002年までの50年以上に及ぶ期間に書きためられた85篇のエッセイに一貫してあるのは、「子どもに寄り添う」という思いのように感じました。
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どのエッセイも面白く読みやすい。
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石井桃子コレクション第5巻は『エッセイ集』。未発表エッセイを2本収録。
テーマも様々で、日常のこと、児童文学について、過去に出会った人々について……など。