ご冗談でしょう,ファインマンさん 上 (岩波現代文庫 社会 5)

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  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006030056

感想・レビュー・書評

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  • 最初、天才物理学者の本という事で身構えでしまったが、途中から急に読みやすくなった。文章が上手くなったのか、こちらが慣れたのか^_^ 失敗談なども多くて、人間味溢れる人柄に惹かれる

  • ノーベル物理学賞を受賞したファインマンの自伝。理系ならタイトルだけは知っている人は多いはず。

    天才の自伝というと、子どもの頃から「人とは違った」エピソード満載なことが多いんだけど、この本は本当に等身大のファインマンをさらけ出しているように思った(もちろん、謙遜の部分はあるんだろうけど)。

    いらずら好きで目立ちがり屋、面倒なことは嫌いな1人の少年、ただ、人より少し好奇心が強く、行動力がある。このわずかな積み重ねが偉大な物理学者を生み出したんだなと。

    ファインマンが覚えているエピソードが並べられているんだけど、たぶん誰もが似たようなエピソードを持っていて、読みながら「久しぶりに昔得意だった〇〇やってみようかな」と好奇心を刺激される本。

  • 中盤の物理学話は難しい。ロスアラモスの有名人の日常エピソードが藤子不二雄や石ノ森章太郎が住んでたトキワ荘ぽい。

  • 「大人げない大人になれ!」の著者もとMS社長の成毛さんから紹介を受けた本、ノーベル物理学賞をとられたファインマンさんの自伝。やっぱりノーベル賞を取られるぐらいの人はこのくらいぶっとんでる人なんだなぁと思うぐらい、「大人げない」ファインマンさん。小さなころは当然、大人になってからもいたずらばかり周りの人を驚かせ、「ただ面白そうだから」とひたすら多様なことに興味を持ち、その結果としてノーベル賞まで行きついてしまう。小難しいことなく、ワクワク読める本。

  • 物理でノーベル賞をとったファインマン氏のトンデモ日常。
    戦争時原子爆弾などにも関わった人だったんですね。
    日常のふとした事に興味を持ち、息を吸うように仮説をたて実験しているのが流石。
    中盤は色々難しくて飛ばし読みしましたが、蟻の実験とか、手紙の検閲をハックする話とか、金庫を解除しちゃう話とか。面白がってムズカシイ物事を逆手に取るのが痛快ですね。
    続編もあるのかー。ちょっと読むの大変かも。

  •  僕は理系の学問が不得意なまま二十歳を越えてしまった人間である。よって、この本は子供の時から理系学生を経由して、講師、教授などの理系人生に刺激を与え、参考として参照されるだろう本なので、子供のころからの愛読書だっあら良かったのに、と思う。
     理系の大学を出てれば、とかまでは思わない。文系は安いですしね。
     大学受験までで語られる数学、物理学以外の理系の概念はハッキリいって分かってたらすごいレベル、受験国語の知識を生かして読んだ感が強い。
     よくファインマンに関しては、万能な人なのがちょっとね、って聞きますが僕はそこまで嫌とかではなかった。

  • 先輩社員が面白いと言っていたので、物理学に明るくない、小説ばかり読む私だが読んでみた。

    最初は「まぁここが面白いポイントなんだろうな」という感じで、面白い部分はわかるが、すごく面白いとは思えない状態だった。

    あ、面白いなと思い始めたのはロスアラモス辺りからだったかな?
    戦争という大きなイベントによって、スピード感とそれにより滑稽になってしまっている周囲の人々との掛け合いが面白かった。

    私は単純なのが好きなので「エニー クエスチョンズ?」が好きだったな。
    最後の登壇シーンは想像して笑ってしまった。
    その前後の精神鑑定と1ドルの話も好きだったけど。

    物理学の部分は正直なんとなくで読み飛ばした。
    本筋にはあまり関係ないのでそれでも問題なかった。

    天才なんだろうけれど、どのくらい天才なのか計り知れない人間の考えることって、こんな感じなんだーと思った。
    好奇心の塊で、本当に物理学で遊んでいる人の脳内。
    結構女遊びの話もあって私は好きだった。

  • これってフィクションなのかノンフィクションなのかよくわからない科学ストーリー

  •       -2008.05.22

    量子電磁力学のくりこみ理論で1965年に朝永振一郎とともにノーベル賞を受賞した著者の、名著の誉れ高いユーモア満載の自伝的エッセイ。

  • どの話もハイハイ天才天才という感じ。本質の理解や、何にでも好奇心を持って深く深く調べる姿勢がズバ抜けていて、その部分は見習いたいと思った。
    原爆開発の裏側も書かれている。科学者は敵国を殲滅してやるという気持ちは微塵もなく、無邪気に楽しく忙しく開発してしまったのだと思うと複雑な気分。その後の金庫破りの話で、同僚の鍵の暗証番号を原爆投下日じゃないか?とファインマンが推測したとあるが、この記述が個人的に衝撃だった。この人は原爆投下を恐ろしい思い出したくもない日とは認識していない。実験が成功した記念すべき日と考えているのだ!ファインマンが素晴らしい物理学者であることは間違いない。でもどんなに実績があってもノーベル賞を受賞してはいけない人なのでは、と上巻を読んだ時点では思っている。だってダイナマイトの戦争利用を憂いたノーベルが設立した賞ですよ。。

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