- Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
- / ISBN・EAN: 9784006030339
作品紹介・あらすじ
空から見下ろす地上の風景は無限の夢をさそう-旅の巨人・宮本常一はいつもカメラを携行し、残されたネガは八万枚に及んだという。開発の進む日本列島を俯瞰し、物干しにかかった洗濯物に日本人の生活の変化を鋭く読みとるとき、なにげない一枚の写真が見事な時代の証言となる。本書は、その独特の写真解読術のすべてを集成した未収録エッセイ集。
感想・レビュー・書評
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GSP(GROUNDSCAPE PAPAER)のクチコミ書籍から。
宮本常一という旅の巨人の著書は初。
暮らしや営みへの鋭いまなざしと解釈力、平素でとても理解しやすい文章。
風景の背景にある人々の暮らしや自然の営み
それこそが風景だという自身の考え方にとてもフィットする。
飛行機の窓から大地を見下ろしたくなる一冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
カバーコピー
空から見下ろす地上の風景は無限の夢をさそう -----------
旅の巨人・宮本常一はいつもカメラを携帯し、 残されたネガは八万枚に及んだという。 開発の進む日本列島を俯瞰し、 物干しにかかった洗濯物に日本人の生活の変化を鋭く読みとるとき、 なにげない一枚の写真が見事な時代の証言となる。
本書は、 その独特の写真解読術のすべてを集成した未収録エッセイ集。
感想
宮本常一さんにGoogle Eathを使わせてあげたかった。
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関西外大図書館OPACのURLはこちら↓
https://opac1.kansaigaidai.ac.jp/iwjs0015opc/BB00115837 -
3,4ページほどの短編が集まっている本だったので、空き時間や寝る前に一つ読もう、と気軽に読めた。一枚の写真からその土地の生活がわかる奥深さと、日本の地域の多様さを知ることができた。ただ、かなり昔に書かれたものが多かったので、この本に載っていた、のどかで素朴だが個性が強く生き生きとしたそれぞれの地域は今はどうなっているのか非常に気になる。かつてあった地域の個性や独自性のようなものはきっと薄れているのだろう。とても寂しいことです。
P52の「京の町並」やP110「川のある風景」は、とてもおもしろかったというか、感動したというか、趣深さを感じた。他にも宮本常一の本を読んでみたいと思う。 -
これこそが民俗学の神髄だと思う。
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いや、親しみやすくかつ明晰。名著であった。
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ANAの機内誌「翼の王国」は、あんな昔からあったんですね。
地元、大阪の話は面白かったです。 -
本文はもちろんだが、解説がとても良い。
かつて師であった宮本常一に対する敬愛の情がすごく文章にでていて目頭が熱くなってしまった。名文だと思う。
本の内容は、宮本常一の市井の暮らしを愛しむ視線が常に感じられて
やさしい気持ちになれる本です。