いじめ自殺: 12人の親の証言 (岩波現代文庫 社会 147)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006031473

作品紹介・あらすじ

子どもの自殺は親にとって全く突然のもの。なぜ我が子は死ななければならなかったのか。いじめと知り、子の状況を今からでも理解したいという親の気持ちとは裏腹に、学校や教育委員会からは実態を隠蔽され、自殺した本人や家庭の問題だと周囲の非難にもあう。いじめ自殺がなぜ後を絶たないのか、遺された親の発言から考える。

感想・レビュー・書評

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  • いじめが原因となって自殺を選んだ12人の子。その父、母へのインタビューを一冊にまとめたものです。初版は10年以上前の本ですが、驚くべきことに今現在 状況はいささかも変わっていないことがわかります。客観性が担保されているわけではありませんが、彼らの思うところは非常に共感ができます。

  • いじめ、は連鎖するという事実。
    子が死んだ次の瞬間には、その親がいじめに合うという悲しさ。
    多くのいじめの原因は大人が作り出す。その大人はこどもの問題だとしらをきり、早々と次の問題へととりかかる。
    この問題を被害者の立場からきちりと見つめた秀作。

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著者プロフィール

鎌田 慧(かまた さとし)
1938年青森県生まれ。ルポライター。
県立弘前高校卒業後に東京で機械工見習い、印刷工として働いたあと、早稲田大学文学部露文科で学ぶ。30歳からフリーのルポライターとして、労働、公害、原発、沖縄、教育、冤罪などの社会問題を幅広く取材。「『さよなら原発』一千万署名市民の会」「戦争をさせない1000人委員会」「狭山事件の再審を求める市民の会」などの呼びかけ人として市民運動も続けている。
著書は『自動車絶望工場―ある季節工の日記』『去るも地獄 残るも地獄―三池炭鉱労働者の二十年』『日本の原発地帯』『六ケ所村の記録』(1991年度毎日出版文化賞)『ドキュメント 屠場』『大杉榮―自由への疾走』『狭山事件 石川一雄―四一年目の真実』『戦争はさせない―デモと言論の力』ほか多数。

「2016年 『ドキュメント 水平をもとめて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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