病気の社会史: 文明に探る病因 (岩波現代文庫 社会 152)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006031527

作品紹介・あらすじ

病気の歴史をたどることで世界史の転換点が明らかになる。古代ギリシアの疾病、ハンセン病、ペスト、梅毒、結核、ガン…。これらの病いはなぜ人類にとっての甚大なる災厄となったのか。そして文明と歴史にいかなる影響を与えたのか。豊富な挿話を通じて猖獗をきわめる疫病の恐ろしさ、新たな難病の出現を描き出し、人類にとっての病気の意味を考察する誉れ高い名著。

感想・レビュー・書評

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  • 社会変化と罹患しやすい病気の変化を共に描いていて興味深い本だった。自分が専攻している分野の話だったので飽きずに読むことができた。世界史については詳しくなかったが、病気の時系列ごとに歴史をみるという初めての体験で楽しく読み進めることができた。特に産業革命の代償である子供の結核は痛ましいものだった。

  • 歴史
    医学
    病気

  •  病理史学者が歴史の影でどういった病気の流行があったかを記していく。

     産業革命の頃の結核、ルネサンスの頃の梅毒などを例に上げ、病気には社会的な原因があることを示していく。病気は個人のものだけでなく、社会のものであることがよく分かる。
     人は必ず死ぬわけで病気というものは決してなくならない。病気を考える上での必読書。

  • 面白くて昨日と今日寝不足になった。このテーマに近い本をもっと読みたいな。

  • これは役立つ色々と、と思って。

  • 2007.9

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著者プロフィール

1927-2017。東京生まれ。早稲田大学文学部史学科卒業。1966-97年、北里大学教授。後に同大学名誉教授。主に文化史、生活史の視座から病気、医療、死を考察した。1980年『死の風景』でサントリー学芸賞受賞。著書:『日本人の病歴』、『病いと人間の文化史』、『明治医事往来』、『いのちの文化史』、『生と死の現在』、『養生訓に学ぶ』、『生死のあわい』他多数。

「2018年 『日本人の死生観』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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