老いの空白 (岩波現代文庫)

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著者 : 鷲田清一
  • 岩波書店 (2015年1月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006032791

老いの空白 (岩波現代文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 鷲田さんの本はときどき、これしかない、というくらいに読みたくなる。本書は新しく文庫になった本ということで偶然読んでみたけど、思いもよらず、鷲田さんのなかでもいいなぁと思えた本。
    こういう言葉を待ってたって、読んだあとでそんなふうに思える言葉に出会えたから、もうそれだけでこの本を読めてよかったと思う。そう、成熟とか、老いというのが、本当にせまい意味でしかいまはとらえられてないと思う。老いの意味を積極的に見出そうとする、そんな作業が必要であって。

  • 老い似ついての鷲田清一さんの本。ことばの使い方が繊細でわかりやすい。
    老い、よわいということ、介護、痴呆、、いろいろなことを哲学的に?解釈。
    プロ〜という前にという接頭語の話と、弱さのはつよさを失ったのとではなく、、、のいう話、面白かったので個人メモに引用。

    目次は下記に
    老いの空白
    目次

    はじめに
    1〈老い〉はほんとうに「問題」なのか?
    あたりまえの視点/「介護問題」としてせりだしてきた〈老い〉/〈老い〉をめぐる固定観念/高齢者介護の歴史的経緯/〈ケア〉についてのこれまでの語られ方/かつてこんな〈老い〉があった
    2できなくなるということ
    〈老い〉の重なり/〈老い〉の気づき/できなくなったという意識/〈老い〉と疲労
    3〈老い〉の時間-見えない〈成熟〉のかたち
    「大人」になれない社会?/成熟と成長/プロスペクティヴな時間/成長と衰弱というメタファー/消えた〈成熟〉のモデル/〈成熟〉の時間とは?/まとまらない時間
    4〈弱さ〉に従う自由
    〈老〉と〈幼〉の対称性/〈反世界〉のまなざし/他なるものの受容/「定年」はモデルにならない/みずからの存在への問いにさらされる?/「できない」ということ・再考/シュノイキスモス/相互依存と協同/「弱いもの」に従う自由
    5ホモ・パティエンスーべてるの家の試み
    「弱さを絆に」/奇妙なクリニック/「苦労をたいせつに」/「安心してサボれる会社」/語りあうことの意味、「再発」することの意味/「ひとりで勝手に治るなよ」
    6肯定と否定のはざまで
    「できない」ということ・再々考/「ある」を起点に/暴力としてのケア/逃げ場のないループ/置き去りにするケァ/ケアにおける「専門性」
    7「いるだけでいい」「いつ死んでもいい」と言い切れるとき
    「無為の共同体」/非全体性の思考/高貴なまでのしどけなさ/意味の彼方/「痴呆」というあり方/通り抜けるものとしての家族、あるいは「その他の関係」/受けとめと付き添い/選ばれるということ

    エピローグ 一枚のピクチュアへ
    あとがき

  • 無謬性への強迫観念への対処法など全く分からない.老いというものの本質を哲学的方法から追究する,難解な書.10年後に再読した際,どのように感じるだろうか.

  • 「社会」に分類されていますが・・・・「哲学」です。
    鷲田清一氏の哲学は好きです。
    ただ、この書物についてはまだまだ迷走されているようで、正直、あまりよくわからなかった。

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老いの空白 (岩波現代文庫)の作品紹介

現役をリタイアした後、長い時日を過ごすのは人類初めての経験なのに、その文化はまだ空白のままだ。未曽有の超高齢化時代を迎え、"老い"に対する我々の考え方も取り組み方も変化せざるをえないのに、"老い"が「問題」としてしか論じられてこなかったことこそが問題なのではないか。「日常」「アート」「顔」など身近な問題を哲学的なテーマとして論じてきた第一線の哲学者が、現代社会の難問に挑む。

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