家事の政治学 (岩波現代文庫)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006032845

作品紹介・あらすじ

家事は労働なのか、それとも生活なのか。合理化、普遍化を求めた家事の近代化=「改善」の夢は、急速に規格化・商品化が進んだ社会の軌跡と重なる。家政学者や建築家、政治家たちの言動を読み解き、国家、性差、貧富やさまざまな「権力」と家庭という空間がいかに関わっているかを明らかにした、今なお斬新な社会史であり精神誌である。

感想・レビュー・書評

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  • 近代の家事をテーマにさまざまな観点が盛り込まれています。派生としてフルシチョフとニクソンの台所論争を思い出しました。

  • 暮らし
    社会

  • 軸がふらふらしていて読みにくい。女性、家庭、家政、家庭内労働、政治をふらふらして、一番大きいのは政治のようだが…。家政学がマネジメントの方法論として目指すところよりも、政治的な位置づけにこだわっているようだが、その区分もレッテル貼り的である。
    部屋割を兼用するか分けるかで、アメリカ式モダンとフォードシステムの流れをくむバウハウスが対照的との指摘はヒントになる。

  • 家政学は社会学者を連想しますが、著者は美大教授。
    趣味・興味が高じて・・・という感じはする。
    研究書というのか・・・・。
    家政学というテーマで、知識の披露という感じです。

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著者プロフィール

1946年生まれ。武蔵野美術大学卒業。デザイン評論家。武蔵野美術大学教授。近代デザイン専攻。著書には『20世紀を作った日用品』(晶文社)、『モダンデザイン批評』(岩波書店)、『探偵小説の室内』(白水社)、『「しきり」の文化論』(講談社)など多数がある。

「2013年 『わたしの家 痕跡としての住まい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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