宇宙へのパスポート―ロケット打ち上げ取材日記1999ー2001

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著者 : 笹本祐一
  • 朝日新聞社出版局 (2008年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022138040

宇宙へのパスポート―ロケット打ち上げ取材日記1999ー2001の感想・レビュー・書評

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  • 種子島の打ち上げ場の情報が載っている。
    一度は行きたいと思っていたのでたいへん参考になる。

    打ち上げの順番が変わっても、何号機の数は変えないとのこと。
    H-IIha,1234658の順とのこと。
    打ち上げは延期になることもあるので、打ち上げ時に現地で取材するのも大変なことが分かった。

    1999年9月10日午前4時50分の記者会見。
    「フェアリングに接続されているアンビリカルケーブル(*1)の接続において、接続内部を加圧するための配管と排除時にガスを送り込んでピンをはじくためのパイプを逆に接続していた。」
    「フェアリングに取り付けた接続部に内部の清浄意地、加圧のための窒素ガスを送り込んだところ、配管ミスにしたがって、排除ピンをはじき、おかげでフェアリング内を摂氏10度、湿度45%に保つ空調パイプごと作業床に落ちた。」
    「PSTが開いていれば、ロケット本体に当たるなどということはなかったんだけれども、開放前だったので作業床に撥ねて、フェアリングを傷つけ、ハニカム構造のフェアリングに長さ1センチ、幅3ミリほどの傷がついた」らしい。
    「これに、レジン樹脂の接着剤を流し込んで硬化させ、さらにパッチを当てる作業が必要。」
    「フェアリングそのものを補修する作業は、凹みの修正など、今までに何度も行われている。ただし、作業のために専門家を川崎重工なり、石川播磨なりからつれてこなければならない。」
    「接着剤の硬化時間を考えて、40時間ほどの時間が必要。」
    「どれだけ早く行っても、12日以降の打ち上げになる。」
    「つまりそれは設計段階、あるいは製造段階からの管理体制に欠陥があるということですね。今回のトラブルに関してはそれも含めて議論されると思うんですが」
    「配管ミスが作業ミスなのか、それとも設計段階の見合うなのか、今の段階ではまだ判定しておりませんが。」

    記者が、技術者を束縛して、打ち上げ準備を進めるのを妨げていると、マスコミの記者を批判しているところがよかった。

    「*1ロケットと発射台をつなぎ、発射前のロケットに電源供給や空調を行うケーブルやチューブのこと。」

    詳細な情報で、宇宙工学初心者の読者にとって有益な視点を提供している。
    専門家の方には冗長と思われるところもあるかもしれない。

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