コーラル5──手のひらの海── (Nemuki+コミックス)

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著者 : TONO
  • 朝日新聞出版 (2014年12月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022141675

コーラル5──手のひらの海── (Nemuki+コミックス)の感想・レビュー・書評

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  • 人魚の世界と現実の世界が交差して、母親の帰還とともに珊瑚の物語も終わりを迎える。可愛い絵柄で紡がれる世界は、時に思いがけず残酷でシビアだ。でもだからこそ胸の中に漣がたち、漫画を読むという醍醐味を味わうことができる。TONOはそういう漫画家だ。

  • 完結!

  • 悪くないけど「あの人の」って言うかな? 「あのこの」な気がする関係。まあ、そこじゃないけどさ。

  • 初読では海の世界の結末はキャンパスが全部持って行った感が強いことと、現実世界で美和がどうやって立ち直ったのかが書かれないことに物足りなさを感じたが、何回か読み直すにつれ、これしかなかった結末だったと思うようになりました。

    まず、三人の人魚の兵隊の選ぶ道。
    最強のひとりは人魚を守ることに対する違和感や倦怠を抱きながら、たった一人の人魚を救うために戻り、そしてそれが終わった後、自分が作った元いた世界のジオラマでその生を放棄した。
    一番若い子供、そもそも珊瑚の作った世界の核でもある兵隊は人魚たちと共に珊瑚の作った世界から違う海へと出発する。
    そして、最後の兵隊は『人魚の兵隊』として陸で人魚を守る道を行く。
    珊瑚にとってソルトは失った淡い初恋対象の親友の現身(空想の世界だから逆だけれど)であり、彼が彼女自身の分身であるコーラルと物語の外へ向かうというのは区切りがついたということなのだろう。
    幸せな家族がある日いきなり崩壊して、自分の出自すら不明という世界の終わりを見てしまった珊瑚が逃避した世界が終わり、新しい家族の物語が始まるという最終回。
    きちんと輪が閉じているのは実にTONO作品らしい。
    そして、ばっさり切り捨てごめんなのもTONO作品らしい。
    例えばボイルの過去の思い出はなんなの?とふつう具体的に描きそうなものだが、あれはあくまでもボイルに普通の生活があったということの象徴とソルトの存在によりそれが呼び起こされ、人魚たちの理不尽さにいらだちを感じ、普通の兵隊ではなくなっていることが物語なのであって、それ以上書かない。
    美和の立ち直りについても、具体的には書かない。
    あくまで珊瑚が彼女をどう見るのかが問題なので彼女が立ち直ったということだけが物語上必要なのだ。
    読者としては書いてほしい反面、それをいれると物語が散漫な印象になるかもしれないとも思う。
    だから、この結末はベストだと思うのだが、淡々と閉じていく最終回は賛否両論になりそうだ。

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コーラル5──手のひらの海── (Nemuki+コミックス)の作品紹介

【芸術生活/コミック劇画】コーラルたちの世界を徐々に侵していく人間界の物質。人魚の女王シトロンは運命の決断をする。一方、現実世界では、戻って来た母親の過去が次々と明らかに……。そして、突然倒れた母に珊瑚は──!? 涙と感動の最終巻!!

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