- Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022500120
作品紹介・あらすじ
脱サラの切手商の小柳と「貴重文化紙くず」商の綿貫は、あるコレクターが残した「幻の映画フィルム」を手に入れる。謎を追ううちに糸は旧満洲、さらに日露関係を揺るがした明治の大津事件へと繋がるが…。架空の国の切手を偽造する切手作り師、戦前の左翼活動家が作った思想春本なども絡んで展開する、"紙くず"の魔力に魅入られた人間たちが歴史の迷宮に隠された「幻の映画フィルム」の真実に迫る痛快娯楽長篇。
感想・レビュー・書評
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てっきりノンフィクションだと思いながら読んでいた。冒険小説?えぇ…そんな迫力はないんだけどなぁ。まぁそれが出久根さんらしいか。何せ“紙くず屋さん”が話の中心なんだから。
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(2004.10.16読了)(新聞連載)
朝日新聞・夕刊2004.04.01-2004.10.16連載
(「BOOK」データベースより)amazon
脱サラの切手商の小柳と「貴重文化紙くず」商の綿貫は、あるコレクターが残した「幻の映画フィルム」を手に入れる。謎を追ううちに糸は旧満洲、さらに日露関係を揺るがした明治の大津事件へと繋がるが…。架空の国の切手を偽造する切手作り師、戦前の左翼活動家が作った思想春本なども絡んで展開する、“紙くず”の魔力に魅入られた人間たちが歴史の迷宮に隠された「幻の映画フィルム」の真実に迫る痛快娯楽長篇。 -
001.初、並、カバスレ、汚れ、帯なし。
H.21.10/9.松阪BF. -
奇妙なタイトルに惹かれ、長いことかかって少しずつ読んだ。古本や古い紙くず、切手収集の趣味が私にもあったら、もっと楽しんで読めただろう。なんだか蘊蓄満載で、おもしろかったんだけどついていけないところもあった。昔の秘密映画の描写がよくわからなくて、もしもあるなら「撥雲日出(ポーユィンヌチェリー)」を見てみたい。仲間でわさわさと幻の本や映画を探すのは楽しいんだろうな。