孤独な帝国アメリカ 世界の支配者か、リーダーか

  • 朝日新聞社
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022500465

作品紹介・あらすじ

アメリカは、世界は、日本は、どこへ向かっているのか?テロの脅威、米欧の対立、イスラム、「ならず者国家」、中国と日本…現代最高の戦略思想家が、混迷する国際情勢を鮮やかに分析、現実的指針を提言する。

感想・レビュー・書評

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  • ズビグニュー・ブレジンスキーの手になる著作で
    御座います。ゆっくりと丁寧に読みたいです。

  • 政治指導者の役割は安全保障に関するアメリカ国民の基本的な総意を世界から支持される形で長期的な戦略に取り込むことである。アメリカの伝統的な理想主義と世界の安全保障の新たな現実についての冷静な実用主義とを融合させることである。

    国家の主権と安全がほぼ同義語と考えられ、それらが国際関係を定義していた時代に、アメリカは国として発展してきた。アメリカが主権を確立してからほとんど常に安全は当たり前であり。ときに生じる危険は異常事態であるとみなされてきた。

    世界の舞台では建前上は国民国家が依然として主役を演じていく一方で国際政治はますます境界がなくなって雑然とした暴力的に広がっていくグローバルな流れになっている。

    ほとんどのテロリストの行動には政治的な問題が潜んでいる。

    アメリカと世界が直面している基本的な脅威はますます暴力的になっている政治的混乱であり、それは世界的な無政府状態を招きかねない。テロはそのもっとも醜悪な現れである。

    今日の日本は真に立憲民主主義をもつ世界の良き市民である。戦後日本には第二次大戦の悲惨な体験から、軍事力=悪という単純な平和論があった。それが極端になって一国平和主義になってしまったことを反省しなくてはならない。

    ほとんどの国で外交分野において最も注目される政治的イベントといえば、その国のリーダーがワシントンを訪問すること。

    グローバリゼーションは脱イデオロギー時代に流行のイデオロギーとなった。世界で唯一の大国となったアメリカの新しい立場から生じる大きなギャップを埋め合わせた。

    アメリカの優勢があまりにも圧倒的であったため経済のグローバリゼーションという新しい現象はほとんど自動的に世界全体へアピールするアメリカの大衆文化の別の側面だととらえられる。

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