- Amazon.co.jp ・本 (101ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022501783
感想・レビュー・書評
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最近のだとそうでもないですけれども、この頃の著者はかなり精神的に荒れていると言いますか…とにかく文筆業に携わりたくない! という著者の叫びみたいなものが作品を通して伝わってくるようでなんともやり切れない気持ちにもなりますけれどもまあ、面白かったですね(笑)
ヽ(・ω・)/ズコー
この本は一応、小説本として出版されているんだと思いますけれども、著者のファン以外には楽しめないんじゃないかと…後半はほとんど著者の愚痴で埋められていますからねぇ…まあ、面白かったですね。文庫化されていないのが残念なところではあるのですが…。
付録のCDは僕ちん、こういう音楽…つまりはノイズミュージック? とかいうのにとんと疎いので何がいいんだか分かりませんでしたけれどもまあ、聴く人が聴けば良い音楽なんでしょう、きっと…。
ヽ(・ω・)/ズコー詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
図書館で借りたが本を買わないといけないなと感じた。
元々は連載小説だったらしいが途中終了していて、文筆業についての呪詛ばかりで本は終わる。絶筆宣言と言っていい。ひどく極端だが「私小説」のようだと共感してしまった。支離滅裂である種の「アンチロマン」のようだ。セリーヌ作品のようにも感じた。
この著者の自伝が作品の読解に役に立った。自伝を読んでからこの本と付属CDに収録された1曲約40分の彼のノイズ音楽がわかった気がする。 -
スゴい。書きたくない・書くことが無い、という勉強嫌いの小学生の作文や読書感想文並みのイヤイヤで殆どのページを埋めているだけなのに文章から目を離すことができない。
言葉の選び方と文章が巧い。ミュージシャンだからかどうかは判らないけれど文章のリズムもいい。内容が無くても文体だけで読めます。テクノとかノイズみたいなものでしょうか。
いっそ、三島由紀夫賞を剥奪してやったら面白そう -
嫌でもなんでも始めたらしっかりとした結末をこさえるべき。それがどんな終わり方でも。だからといってこの結末、あとがきを添えただけでは、もう出版しないほうがマシ。CD出せて良かったね。
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カミュと似たにおいの持ち主。
次が最後の作品になるんじゃないかと毎回おもう。
しっかり、中原昌也。