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この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
幼馴染の三人は40代を迎え、女子アナ・作家・主婦(旦那のカメラマンのマネージャー)というそれぞれの仕事・生活での悩みや体調での変化、過ごしてきた時間で築いてきたきたものに助けられたり救われたり、穏やかな時間を描きながらどうしても変わっていくものを精一杯見送る誠実さ、切なさが終盤に胸に押し寄せる。
北村さんの作品は三冊目。作家の牧子が『月の砂漠をさばさばと』のお母さんだったとは…!!大好きな作品だから、あの小さかった“さきちゃん”が健やかに成長していて親戚の目線で見るように嬉しかった。北村さんの文章は、本当に彼の誠実さが滲み出ていて読んでいてとても安らぐ。概念としての“大人”に抱きしめられているみたいな。玲と類の父娘の会話や、さきと牧子、女三人の関係、それを書く上で重要な二人にした時の会話や役割が細やかに表現されていて読みやすいのに読み応えがあった。
女同士の友情について、しみじみと考えさせられる話でした。 「オンナの世界はドロドロしたものだ」とは、一般的によく言われることであり、 実際そういった一面が存在することは、経験上否定は出来ないと思います。 だけど、もちろんすべてがそうじゃない。 逸れてしまった牽制球や、ホームランになりそうな大きい当たりを、 機敏な動きとなりふり構わぬ大きなアクションで、必死に取ろうとしてくれるような友... 続きを読む »
前半は著者がなにを描こうとしているのか分からなくてなかなか読み進めることができず、何度も本を閉じてしまいました。
面白くなったのは後半から。
40代女性の仕事や家庭や友情がリアルにイメージできます。
学生の私には、女性が働くことの大変さや、家庭を築く上でぶつかる壁や、変化していく友情の形に共感を示すことはできないけど、自分の人生の先に、日常として、確実に起こることなのだろうと感じました。
「砂漠の中をさばさばと」のさきちゃんが出てきたのが嬉しかった。
日常の幸せ、小さな幸せを大切に描いてる作品が好きです。
なので"落とした納豆がひっくりかえらずに着地していたこと"に幸せを感じられるいちょーやさんが結構好き。
結婚までしちゃうのかーと思ったけど、でも納豆に幸せを感じられるいちょーやさんだからきっと幸せだったと思うな。
最後の2章はちょびっと泣きました。
この本も去年のいつだろう?買った日もよく覚えてないけど・・・ 積読の中で80%読みかけのままでした 読み進めるのが、ちょっと苦しくなって放置したって言った方が正しいかも 北村 薫氏は男性なんだけど、この方の書く小説は何だか読んだ後に ほっこり感が残ると言うか、女性の気持ちをよく理解されているんだなぁ~って 思うものが多い気がします この小説、私の今の年代に読んだからこそ良かった... 続きを読む »
アナウンサーの千波、作家の牧子、元編集者で写真家の妻となった美々は、高校からの幼なじみ。牧子と美々は離婚を経験、それぞれ一人娘を持つ身だ。一方、千波は朝のニュース番組のメインキャスターに抜擢された矢先、不治の病を宣告される。それを契機に、三人それぞれの思いや願い、そして、ささやかな記憶の断片が想い起こされてゆく。 (ネタバレ) 千波、牧子、美々の3人の関係や距離感がとてもステキでうらやましか... 続きを読む »
しみじみ思いました。
こんな優しさを持って生きることが出来たら…
ドラマ化されたそうですが、目に見えない心(優しさ)をだれがどのようにして表現したのでしょうか。
なーんか今のwikiに書いてあることちがくね?
と思ったらこの概要はドラマの方の解説なのかしらと
もしかしたら初めての原作物かも
ってことでじゃないけどまずは原作からと読んだ
事前に配役をきいていたためにその役者でしか
想像できんかったよ
でもしかしハマっておられるなと思っている
そして本番終わるまでわたしはきっと
心のどこかでヨウヘイさんに恋心を抱いていることでしょう
あとそうだ!
出前寿司の桶って洗って返すのが礼儀なのか?
自分ちの常識、他人の家の非常識ってことばが久々に浮かんだ
スタートの重い話。後ろ半分は1日で読める。
だいたいの人が、生きることには向いてない。て文章に救われる。
生き方、を考えさせられる本。
今まで、自分は自分に恥ずかしく無い生き方が出来ているんだろうか?
読みながら様々な思いが頭を過りました。
決して明るい内容では無いのですが、読後は心が少し温かくなります。
アナウンサーの千波・作家の牧子・カメラマン(夫)のマネージャー美々。
高校時代からの仲良し3人組の、それぞれの人生のお話。
主人公はトムさん(千波のあだ名)なのかな?
となると「愛する者の喪失」がテーマなんだろうか?
けれどおおげさでドラマティックな展開は全くなく、むしろ淡々と流れる、ゆるやかな川の流れのような物語になっていた。
お互いがお互いを思い合う、距離感の書き方がとても丁寧で好感が持てました。
私も私の友人たちと、こんな関係を作っていきたいなぁ。
やっとまわってきました。北村作品、二冊目です。 いいお話だったのですが、あまり入り込めず泣けませんでした。 それは設定が身につまされたから。 同じように小学校のころからの三人組の友人がおり、うち一人が乳がんになっていたから。 彼女は幸い、経過が順調で現在は元気に暮らしております。 ただ読書中、その時の自分の不甲斐無さというか無力さを思い知らされてしまって、お話そっちのけで現実の友人関... 続きを読む »
くされ縁で40を過ぎても仲のいい千波と美々と牧子。
アナウンサーの千波は4月からニュース番組の
メインキャスターを任せられることになり波に乗っていたが
彼女の周りに頻繁に現れる怪しい男に美々と娘の玲が気づく。
さらに千波の体調が芳しくないこともわかり…
連作小説で大筋は千波についてなのだけれど
美々の娘の玲と牧子の娘のさきの成長する姿もいい。
あと写真家の類がまた素敵だー。
ただ盛りだくさんのエピソードのせいで
全体の流れがちょっと弱くなっている感じ。
北村薫さんは好きな作家さんのひとりです。 他作品と同じで、わき上がる感動よりも、ひたひたと押し寄せる波のように心に流れ込む美しさを感じます。 泣いてしまったというファンの方、申し訳ありません。 そういう受け止め方もあると、ご理解ください。 もちろん、良い作品であることに変わりはありません。 ただ、たぶんこういう流れだろうという予想どおりだったのです。 こういうことを言うだろう。 この... 続きを読む »
こんな物語は自分にはかけないなという小説がある。これなんかは、典型。淡々としていながら、表現の一つ一つが研ぎ澄まされている。文章が溶けて入ってくる。そして、この内容。チープなお涙ちょうだいものになりそうな物語を、心にゆっくり染み込む話にしあげている。タイトルがそれほどキーにもなってないところなど、数え上げたらきりがない数々の表現が人の世の美しさをあぶり出す。生きることは周りの人に照らされることでいくらでも輝きを増すということを教わった。
何年か前にドラマで見た。
先日読んだ短編集がこの話の後日談だったので、思い出して原作を手に取った。
…最後は泣いた。そんなに劇的な話でもないのに、泣いた。
普通にありそうな話だけに泣いた。よかったね、も可哀想だね、もない。ただ泣けてきた。
そういう小説。
1950年のバックトスでさきちゃんと牧子さんの物語を読んだら、どうしても読まずにはいられなかった。 登場人物たちの小さな、小さな、一挙一動が愛しくてたまらない。 でもこれって小説だから、その小さな一挙一動をきちんと記してくれる北村薫さんの意図がなければその行動はわからない。 こういうのが小説を読む面白さだと思う。 最初の方は正に水を飲むような勢いで一気読み。 でもトムさんの病状が悪く... 続きを読む »
こう云うのは、バットエンドって云わない。けど、新聞の連載中に泣いた。もう続き読むのが辛かった。でも最後まで読んで、一生懸命噛み砕いて飲みこんだ。生きてると色んなコトがあると思う。自分でなんとかできることもそうじゃないこともあって、今の自分がある。
だから30歳過ぎた女がコレ読んでちゃんと泣けたら、人としてよし合格って、そんなふうに思えた。

再々読かな。何度読んでも、無垢の信頼を・・・のくだりにジーンとする。
玲ちゃんと類さんの親子関係っていいよね。
親子ってなんだろうなあ。
さきちゃん親子も、月の砂漠をさばさばと、よりずっと大...






