- Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022503084
感想・レビュー・書評
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運動会で二人三脚を好きな子と走ることになってたのに戦争で中止なったのを認知症になってもこのことだけは覚えている老人。孫とその彼女がおじいさんの昔の彼女になりきって夜の校庭を一緒に走る。
年寄りだって死は怖い、しかし死を考えないわけにはいかんだからボケに逃げるんじゃと。いずれ老人の仲間にはいるがボケずに歳をとりたいもんだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この人の作品は毎回心に響くというか、感情移入しやすくて大変なことになる。
家族がテーマで、結構ありえるような話とちょっと離れた話を混ぜた感じ。
彼女が実は元レディスの頭で数多の男を知ってるとか・・・ボロクソへこんだ。
読んでる最中も「このあとやばそうだな」とか「彼女がさせてくれない理由絶対重いんだろうな」とか思って動悸とため息が止まらなかった。
余韻も結構あってダメージ大。
でも終わりはキレイになってたので幾分平気。 -
おぉ〜、素晴らしい!
胸に響きました! 久々に感動しました!
恥ずかしながら、泣いてしまいました!
しかも読みやすかったです!
これが、池永陽ワールドですかぁ〜!
<内容>
高校3年生の布施靖の目線から祖父・久三の初恋話を軸に、
受験の事や恋人の事、父のリストラ、母の不倫の事など満載。
久三はある日、初恋の千代子を殺したと告白しボケ症状が
はじまってしまう・・・。
切ないけど優しく温かい家族小説。
小説の中の話ですが、
世の中まだまだ捨てた物ではないと思いました。
私の中では、久々の感動作でした!
作家の池永陽さんのファンになりました
余談ですが、この本を読むとファミレスでドリンクバーと
フライドポテトが食べたくなりますよ。
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前向きになれて、なかなか面白い展開のある物語でした。