- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022505071
感想・レビュー・書評
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元警視庁捜査一課刑事である作者の自伝。
プロローグ
第一部 署轄巡査
1 単身寮
採用試験、警察学校、単身寮、歓迎会、亡霊、ミスターX、天敵
2 実務編
刑事至上主義、階級と役職、初手柄、再会、マグロ、大魚
表彰、暴動、説教、NEC派遣
3 捜査講習
デカになるか?、刑事になるには、入校式、見習いデカ
留置場勤務、箝口令
第二部 捜査一課刑事
1 署轄刑事
命免、カクソデ、デカの味、グニ屋回り、取調室、尻の謎
2 特捜本部
運転能力、本当の「刑事」、捜査一課急襲、トリカブト事件
通報者、真っ黒の煤
3 捜査一課
赤バッジの輝き、 捜査一課の特捜本部、かなえたい夢
地下鉄サリン事件、松村,一課に来る、殺人犯捜査第九係
在庁祝い、部屋長制度、デカの休日、デカの結婚式
バラの惨劇、お受験殺人事件
4 転機
親友の死、真相、相次ぐ別れ、民事時効は成立せず
ドリームバッグ、二度目の奇跡
エピローグ
あとがき
刑事50訓
警察隠語集
警視庁警察署組織図
警視庁捜査一課組織図
著者略歴
ドラマとは違う現場のリアルなやり取りや実情を教えてくれます。
フィクションを読むうえで、ほんとの警察を実情を知ることで、これからの作品も楽しく読めると思い、読んでみました。
横柄に署轄に乗り込んでくる一課の刑事がよく書かれていますが、その態度に秘められた決意と魂を感じました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2017_12_26-114
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警視庁捜査一課の刑事とは、を知るために購入。ドラマ『相棒』などで監修もしていた元刑事の自叙伝。他にも数冊購入したが、使用当時はこれ一冊でことが足りた。
刑事の仕事や昇進・用語・心得などをかなり具体的・詳細に書いてある。刑事ものを読んだり書いたりする向きにはとても役立つと思える一冊。1FI最下奥 -
著者は所轄の刑事から警視庁捜査一課に移り、昇進も希望せず刑事一筋でやってきた方である。警視庁捜査一課ともなると担当する事件は有名事件ばかり。トリカブト殺人、お受験殺人、地下鉄サリン事件等々未だ記憶に新しい。ミステリ小説では味わえない、本当の事件捜査が垣間見える。本庁の刑事には家庭を顧みる余裕など、全く無いのが本当に気の毒。それだけの使命感が無ければやっていられない職業なのだろう。
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小説かと思って読み始めたら自叙伝。前半は淡々とした説明で知識は得られるような気はしたが面白さとしては今一つ。著者が題名のように捜査一課刑事になった後俄然引き込まれていった。小説ではなく事実だという重みなのか、ずしんとくる箇所がいくつもあった。この作品に巡り合えてよかった。 #読書 #感想部
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興味深い。
刑事も一人の血の通った人間。 -
刑事の実態の一部が判った。全力で物事にあたる刑事魂は、自分のモチベーション維持にも非常に役立つ。身を粉にして事件解決に執念を燃やす刑事に感謝。
要素は以下のとおり。
基本事項は頭に入れよ。メモをいちいち見るわけにいかない場合もある。
話しかけなきゃ暗いやつと思われる。
自分の上司が何か提案したら必然的に自分が行動することを意味する。
自転車所有がしっかりしていれば、職務質問は切り抜けられる。
とにかく印象的な自己紹介をせよ。
手柄を横取りされぬよう情報を話すときは人を選べ。
常に素早く動け。
応援部隊はお客様意識がある。重要事項はあまり頼るな。
応援で駆けつけても当事者意識を持って全力を出し切れ。
人はガマンして耐えられなくなって自供する前に何回かつばを飲む。
著者の親友達は私生活で悩んで自殺したり、脳溢血で死亡したり、大変な別れをしている。刑事は働きすぎて身を壊す人たちも沢山いる。
著者はこうした早くになくなる同僚を見て、やりたいことをやろうと四十代半ばにして警察官を退職し、その後、刑事ドラマの観衆等、また、著作をする等、自分のやりたいことをやっていたが、私が本書を読んでいる1日前に、脳出血により死去。享年四十六歳。非常に衝撃を受ける。著者が示したエッセンスを大事に心に刻みたい。
合掌。 -
元刑事の話にすごく興味がわいて購入。 ノンフィクションなのにまるで小説を読んでるのようだった。 地下鉄サリンとかの当時の事件の様子であるとか、刑事や警察という職業の大変さがにじみ出てる気がした。
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659.初、並、カバスレ、帯付。
2010.2/13.津BF。