かーかん、はあい 子どもと本と私

著者 :
  • 朝日新聞出版
4.21
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本棚登録 : 100
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (103ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022505095

作品紹介・あらすじ

初めての絵本、言葉を覚えるとき、子どもだけに見える世界、懐かしい絵本、子どもから教えられること…。親子で一緒に本を読む時間。それは、お母さんへのプレゼント。子どもの成長に合わせて楽しめる、お母さんのための絵本への招待。

感想・レビュー・書評

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  • 俵万智さんといえば短歌だけど、これは息子さんとの絵本にまつわる思い出。
    しかし、息子さんさすが俵万智さんの息子さんだわ。(なんだか日本語変だな)
    3歳とは思えない語彙力!
    でも可愛いの。
    俵万智さんのお母さんとしての愛情もたっぷりと感じられて心がほっこりホワホワになった。

  • 自分にも子どもが生まれたので手に取った。ここで出てくる作者と子どもと本の関係がすごく素敵。自分もこんなふうに絵本との関わりを通して子どもを観察していきたいな。まだ0歳3ヶ月だけど、赤ちゃん向け絵本を見せるとじっと絵を見つめて言葉を聞いているのが愛おしい。
    自分も幼い頃は絵本が好きで、それこそ一冊丸暗記するような子どもだった。でもそれは、そばに絵本を毎晩読み聞かせてくれた父親がいたからなのだなぁとはっとした。
    子どもの成長とともにいろいろな本を楽しめるようになることを考えると今からワクワクする。

  • 著者が息子と読んだ絵本24冊と
    それにまつわる短歌とエッセイ。
    挿絵は五味太郎と豪華な一冊だ。

    絵本探しの手引きにしてもいいし
    子育てエッセイとして共感したり
    新たな視点を発見するのもいい。

    一冊の絵本を読んで絵と文を楽しみ
    さらに観察、考察し
    息子はここが面白いらしいと
    別視点も折り込まれている。
    ふっくがたくさん用意してあるので
    どこかにはひっかかる。

    絵本は小説に比べれば圧倒的に短い話ばかりだが
    ゆっくりと、じっくりと、行きつ戻りつ読みたくなった。

  • 朝日新聞の夕刊に連載されていた、俵万智さんがその月に子供と一緒に読んだ絵本のことを書くエッセイ。
    紹介されている本は『じゃあじゃあびりびり』『がらがらどん』『ぐりとぐら』など王道が多い。でもエッセイの内容は本にあまり関係ないものも多く、話のきっかけとして出てる程度。基本的には育児日記なところが、逆に自分には合っていたかも。
    『たんぽぽの日々』をはじめ、俵万智さんが書く子供のエッセイは、文章量も、話題も、視点も、力の抜け具合いも、ここちよい。
    挿し絵は、絵本作家の五味太郎さん。

  • 俵さんの本を初めて読んだ。
    お母さんになる前の文章はわからないけど
    この本はとても暖かく、お母さんの優しい眼差しに満ちたものだった。

    最後の息子さんのこたえ、うるっときてしまった。
    そうだよね〜、ほんとそうだよね。

  • 俵さんの息子さんの言動がとても可愛く、暖かい気持ちになれる本。母の本の読み方まで真似られていたというエピソードや、たくさんの本に囲まれて育ってほしいけど、一冊一冊を大切に読んでほしいというちょっと矛盾した気持ちには共感。絵本を与える時期やタイミングの難しさや、思いもかけない子どもの反応。赤ちゃんのうちはあまり反応してくれないし、聞いてるの~?となることも多いんだけど、こつこつ読み聞かせしていこう。いつか一緒に物語を楽しめる日が来るかなあ、そうなったら読みたい本がたくさんあるなあ、と楽しみな母です。

  • 2005年11月から2007年10月まで、朝日新聞の夕刊に一回連載された「かーかん、はあい」という、著者と息子さんの本にまつわる育児エッセイをまとめたもの。

    息子さんは2歳から4歳までのころ。

    扱われる本は「じゃあじゃあびりびり」「三匹のやぎのがらがらどん」という定番絵本から「はっけんずかん むし」「ゆうれいホテル」「よーするに医学えほん」など様々。

    ときおり挟まれる著者の短歌も胸にしみる、温かい子育ての時間が詰まった一冊。

    読んでいると、わたしも本に限らず子どもと向き合って、たくさんのことを一緒に経験したいと思う。

    著者の毎回の気づきも読んでいて小さく感動する。

    例えば「ころころころ」では息子さんが玉を「この子」と呼ぶことに目を止めて、シンプルな絵本は主人公の玉の波乱万丈の一冊と認める。

    「がらがらどん」を3歳で丸暗記していた著者は息子さんに読んで初めて、丸暗記するまで読んでくれた母に感謝する。

    他にも息子さんが絵本の登場人物と会話したり、 母がきちんと読んでいるかチェックしたり、という可愛らしいエピソードにほっこり。

    忙しくてキリキリしてるとき、読み返したい。

  • 図書館。息子さんが、絵本の竜とお話したり、絵本をごっこあそびに使ったりと、創意工夫して遊んでいる様子が素敵で、良いなぁと思った。最後の話、目頭が熱くなった。
    子どもの頃母に読んでもらった本や、現在娘に呼んでいる本が出てきて嬉しい。王道の絵本がたくさん。同じ絵本を読んでいる親子の絵本の楽しみ方が垣間見え出て楽しい。2歳の終わり頃に再読して、その時の絵本選びの参考にしたい。
    2017/6/13

  • 絵本と、それにかかわるエッセイ。
    0−4歳くらい?で参考になってよかった。
    最後のエッセイが涙モノ。

  • ちょうど同じくらいの子どもがいるので、同調しながら読める。大人側としての絵本の読み方も、とても参考になる。さすがは歌人。一首ついている短歌が絶妙。子を思う母の短歌は心を打つ。

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著者プロフィール

1987年の第1歌集《サラダ記念日》はベストセラー。歌集に《かぜのてのひら》《チョコレート革命》《プーさんの鼻》《オレがマリオ》《未来のサイズ》《アボカドの種》、評伝《牧水の恋》、エッセイ《青の国、うたの国》など。2022年、短歌の裾野を広げた功績から朝日賞を受賞。読売歌壇選者のほか、宮崎で毎年開催される高校生の「牧水・短歌甲子園」審査員もつとめる。

「2023年 『旅の人、島の人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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