山本容子のシュールなフランス語講座

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 80
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022505194

作品紹介・あらすじ

言葉を覚える時、教科書でもよく図を見ながら覚えますが、その延長で、言葉を遊びつつ、絵にしています。ここから想像力を働かせて言葉を覚えていく練習帖が始まります。大人のための語学上達の極意。

感想・レビュー・書評

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  • 2010/4/8  読み終わる。
    ボンジュール!
    いまさらフランス語を習得しようと思ったわけではなく、山本容子の絵を見たくて借りた本。
    「30のシュールな言葉遊び」のイラストはなかなかオシャレ。
    「上達の極意」は、大人になってからの学び方についてがエッセイ風に書かれている。
    とはいえ、週4回個人レッスンでフランス語を学ぶ著者の話は、まねできない〜。
    では、オーヴォワール!

    内容と著者は

    内容 :
    フランス料理を習ったことをきっかけに、フランス語のレッスンを始めた山本容子による、
    想像力を働かせて言葉を覚えていく「30のシュールな言葉遊び」や
    上達の極意、フランス語ミニ講座などを紹介。

    著者 :
    1952年埼玉県生まれ。京都市立芸術大学西洋画専攻科修了。
    銅版画家。韓国国際版画ビエンナーレ優秀賞、講談社出版文化賞ブックデザイン賞など受賞多数。
    著書に「パリ散歩画帖」など。
    URLはこちら http://www.lucasmuseum.net/ 『Yoko Yamamoto 山本容子オフィシャルサイト』 : 

  • 絵付きで説かれるとすごく印象に残ります。
    やはり視覚的人間であることを自覚。
    遠い遠いフランス語会話への道のり。
    小さな一歩から。
    この本は小さくて持ち歩けるのも魅力です。

  • コラージュは美術用語では、貼り絵。ところが、フランス語には同棲という意味もあるのです。

  • フランス語の名詞における男性形・女性形という点に着目したエッセイ。これまで力技で暗記しようとしていたが、この考え方はなかった。イメージを膨らまし派生語にまで視野を広げることもできそうだ。(とても慣用句とかまで目を通す心の余裕なんてなかったからな。辞書=宝の持ち腐れもいいとこ)
    ちょっとした作品集にもなっている、この版画がまたツボ。色彩が目に楽しい。

  • 130331*読了
    まだ全然フランス語については勉強していないけれど。
    フランス語に触れたことで、ワクワクできました。これから、想像力を働かせつつ、勉強しようと思います。

  • 11月3日 第6回日比谷図書館チャンプルでお借りしました。

    趣味としてのフランス語の世界。学ぶ楽しさをメモしていったようなノートでした。
    実際にフランス語の先生から教わったコツや、体験談、感じたことが共感できる風に書かれていて、やっぱり学ぶことは素晴らしいな、と思わせてくれました。

  • なんだか素敵な本だった。
    フランス語、やってみたっていいかな

  • 以前に、山本容子さんの個展に行ってから彼女のファンになりました。
    簡単なフランス語の習得方法などが素敵な版画とともに綴られています。
    これを読んだからと言って急にフランス語が得意になったり好きになったりするわけではないと思いますが、すごく楽しみながら読めます。
    私は版画のテキストが気に入って購入しました。
    フランス人と日本人との時間の観念の違いに気づきました。

  • 無印に置いてあったので買った本。
    フランス語名詞の男性と女性についての考察が、個人的に嬉しい。
    あとは絵がうまい。
    そして随所からセレブ臭がする。

    トイレに置きたい本です。

  • タイトルが気になって、手に取った本。
    (シュールなフランス語って、なに?山本容子氏のことだから、セクシーなシュール・エレガントなフランス語を教えてくれるのかしら?)とワクワクしましたが、実際は特にシュールでもなく、フランス語の単語に彼女なりの感想を加えて、絵とともに紹介するという体裁になっていました。

    もともとは、林真理子とコルドン・ブルーの料理教室へ通い始め、そこから45歳にしてフランス語を習い始めたという著者。
    ゆっくりと無理せず語学学習に取り組んでいるというポリシーのもと、言葉への好奇心を自由に遊ばせているという感じです。

    落ち付いて、ちいさな言葉に目を留めているため、私も知らない発見をいくつも教えてもらいました。
    例えば、「カビ」という単語は、le moisiとla moisissure、2種類あるそうです。
    男性名詞は、「カビの生えたパン」など、危険できたなく聞こえるのですが、女性名詞は、「ロックフォールチーズのカビ」など、食べられるもので、おいしそうに聞こえるとのこと。

    なるほど。あえてカビを作るチーズの国の言葉だからこそ、言葉にも微妙な違いがあるんですね。

    あとは、「バラの花(ラ・ローズ:女性)→ル・ローズ(男性:バラ色)→ル・ローズ・ボンボン(男性)→形容詞ローズ(エロティックな意味)→ロジエ(バラの木)→ラ・ロジエール(品行方正な女性)と、ローズという言葉一つでも、どんどんその変化に従って、意味が変わっていくということがわかりました。
    ややこしいですね。

    著者は、始めた年がもう暗記に適さない年齢なので、最初から焦らず、初めは6歳くらいになった気分でいるそうです。14歳くらいの語学力を目指す気持ちでいると、長続きするとコツを教えてくれました。

    実は子供の頃から、親の方針でいろいろなお稽古がよいをやってきたという彼女。あせらないというのは、たくさんの稽古経験から学んだ極意なのかもしれません。

    彼女の絵を楽しみながら、ぱらぱらと読み終えられる一冊です。

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著者プロフィール

銅版画家。1952年生まれ。京都市立芸術大学西洋画専攻科修了。都会的で軽快洒脱な色彩で、独自の銅版画の世界を確立。絵画に音楽や詩を融合させるジャンルを超えたコラボレーションを展開して数多くの書籍の装幀、挿画を手がける。ライフワークのひとつとして、医療現場の環境への提言である〈アート・イン・ホスピタル〉にも取り組むなど、幅広い分野で精力的に創作活動を展開している。

「2022年 『山猫画句帖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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