- Amazon.co.jp ・本 (436ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022505712
感想・レビュー・書評
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楽しめたが、海堂作品の中では中位かな。
「ナイチンゲールの沈黙」よりは面白い、という感じ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ジーンワルツ、イノセントゲリラの祝祭、、同時期の話しがたくさんあるんだなあ。
海堂さんの小説を読むと、いつも日本の医療は大丈夫なのかしら?と不安な気持ちにさせられる。
私には少し散漫な文章にも感じられたけど、
「メディアはいつもそうだ。
白か黒かの二者択一。
そんなあなたたちが世の中をクレイマーだらけにしているのに、まだ気がつかないのか。
日本人は今や一億二千万、総クレイマーだ。自分以外の人間を責め立てて生きている。」
という文章。
メディアが原因かは私には分からないけど、本当に日々そう思う。
生きるには権利もあるけど、義務もたくさん。
自分の幸せは大切だけど、何もかもが思い通りになんてさせられない。
この一文に激しく同意です。 -
この後が読みたい。現代の矛盾や問題をうまく取り入れている。おもしろいけど、日本の将来の医療が大丈夫か?不安になる。
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この人の本を読んでいると、医療が心配でならなくなるが、これって小説で書いていてもなかなか解決には繋がらないのでは?
ノンフィクションで書くとか、政治活動するとか直接的に行動すべきと思うんですけど、この人の目的はきっとそこでは無いのだろうな。 -
つぶれかかっている極北市民病院へ赴任してきた主人公・今中良夫は外科医。
院長には期待されるが人望がないらしく、院長のおだてに乗って意見を言ったところ、総スカン。看護婦にはしかとされる。
医局で冷や飯を食っていたので、少しのことには動じないのだが。
ぱっとしないが真面目な主人公のキャラはバチスタ以来、馴染みやすい感じ?
病院で唯一人望のあった産婦人科の献身的な医師・三枝が医療過誤を疑われ、逮捕されてしまう事態に。
その背後には政治的な謀略がうごめいていた…?
他の作品に出ていたキャラが登場するのは、ずっと読んでいるファンにはいいのかな。
特に、とんでもない病院へいきなり登場して、強者共を煙に巻きつつ圧倒する姫川の活躍ぶりは楽しい。
姿は見せないが近くの病院で救急を担当しているのはあのジェネラル・ルージュ。
面白い方に入りますね。 -
今回の主人公・今中先生の印象が微妙で、ストーリー中でもぼやけている感じ。さらに今までの作品では、病院スタッフは「デキル」感があったのに極北スタッフのダメっぷりといったらないです。
読んでいる最中に、あまりの腹立たしさに、読み続けるのが苦痛になることさえありました。
そこに登場するのが、「ジェネラルルージュ」でデビューした姫宮。彼女のトーク術は、人生においても学ぶべき点が多く、完全にココロを奪われました!
物語は後半に一気に動き、最後は「続きが読みたい!!!」と思いました。行政と病院経営。こんなことになってるんだなぁ。と改めて考えさせられました。
海堂さんは「医者やめて執筆だけにすれば?」と言われているようですが、彼こそ現場でリアルなレポートを小説という形で発信し続けなければいけない人だと思いました。 -
面白い
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常識はそこにいる人で変わる。
そこの普通が常識になるから。
そこではいわゆる常識人が非常識になる。
完全無欠のスタンダード。
非常識だけど、非常識じゃない。
極まった常識。誰も知らないところまで極めた常識。
下調べしっかりするって言ってたものな、それがあるからできること。 -
ジーン・ワルツに続く重要な物語・・・のはずなのだが、なんともテンポがよろしくない。
人物の行う主張ももジーン・ワルツとかぶっているので新鮮味には欠けてしまう。
姫宮もあまりインパクトがあるとは、言えない。 -
やっぱり読む順番間違えた
まあ答え合わせ的感覚も悪くないか
司法対医療の局地戦が裏て行われるなか過疎地における病院経営の問題点なともちょっと偏った視線と感じなくはないけど描かれてました
今中医師のキャラの弱さもこのシリーズでは珍しく新鮮だったのかも