女中譚

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 296
感想 : 80
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  • Amazon.co.jp ・本 (169ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022506276

感想・レビュー・書評

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  • 解説を読んで、底本?元本?の存在に気付きました。底本を読んでからの方が自分にはよかったかも。
    過去の混沌と現在の日本の混沌の融合なのかな?読んでいてかなり暗い気持ちに。悲しい。

  • う~~~~ん、
    どうも乗り切れませんでした

  •  明治後期~大正~昭和初期はやはり作者の得意分野ですな。
     同じ「女中」とはいえ「小さいおうち」の綺麗さとは正反対。醜悪で狡猾な「人間」を描いていた。
     地理を知らないからなんともなんですが、秋葉原であった事の意味はなんだろう?メイドやダンスを繋げる為だけ?
     あのショッキングな事件をある程度の時を経ずほぼタイムリーに作中で使える作者の驚くべきセンスには目玉飛びそうになった。

  • 露悪的、という言葉が浮かんできた。白粉の匂いと汗の臭いの混じったにおいを感じた。

  • 昭和初期にメイドとして他家に勤めていた老女の回想譚。
    林芙美子、吉屋信子、永井荷風へのオマージュ風な三話でした。

    強かと言うか蓮っ葉と言うか…と言った感じの若い女が気に掛けたろくでもない男の話、奉公先の日独ハーフの娘の話、奉公先の老作家の話でしたが最初の話と最後の話が繋がって綺麗に収まっていました。
    しかし、主人公の灰汁が強く、感覚的に分からない感情の動きがあったりで読後感は今一つで消化不良気味でした。

  • 意地悪で怪しい。きちんと形ある人物と話の筋。読みやすい。ただ自分の好みと少し違った。

著者プロフィール

1964 年東京都杉並生まれ。小説家、エッセイスト。出版社勤務、フリーライターを経て、2003 年『FUTON』でデビュー。2010 年『小さいおうち』で第143 回直木三十五賞受賞。同作品は山田洋次監督により映画化。『かたづの!』で第3 回河合隼雄物語賞・第4 回歴史時代作家クラブ作品賞・第28 回柴田錬三郎賞を、『長いお別れ』で第10 回中央公論文芸賞・第5 回日本医療小説大賞を、『夢見る帝国図書館』で第30 回紫式部文学賞を受賞。

「2022年 『手塚マンガで学ぶ 憲法・環境・共生 全3巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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