パリ アート散歩 愛の絵画 魅惑の絵画

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 64
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022507488

作品紹介・あらすじ

美しいビジュアルとともに、名作の奥深さを綴るエッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • パリで見られる絵画ではなく
    パリに住んでいる雨宮さんが見た絵画について
    解釈し語る本でした。
    題名からの誤解で読み始めましたが
    さくさく読めました。

  • タイトルはパリ アート散歩だが、紹介されている作品は必ずしもパリのものばかりではない。マウリッツハイス美術館所蔵の真珠の耳飾りの少女など、世界の代表的名画が雨宮塔子パリ生活11年で培った感性で解説されている。いずれの絵画も見開き2ページを使って載せられており、視覚的にも十分に楽しめる。

  • この本はパリで生活している著者が色々な美術館を巡って出会った画家の絵を紹介しつつそれに寄せる想い、画家にまつわるエピソードなどをエッセイ風に書いた本です。

    比較的有名どころの絵ばかりが載っています。最初から読まなくてもそれぞれの章が独立しているので知っている絵などから読んでこの本の世界に入るのもいいかもしれません。

    私はこの本を読んでマリー・ローランサンなどを新たに知り、ジョージア・オキーフに興味を持ちました。オキーフの絵は「距離による骨盤」というものが紹介されています。

    この絵では前面にやや暗い色の白で一見するとよくわからないオブジェのようなものが描かれ背景が青のグラデーションとなっています。解釈がよくわからなかったのですがこの色遣いに引きつけられました。

    この絵に寄せてある文章を読んでこの前面のオブジェのようなものが骨盤であり、背景の青は空を表しているということがわかりました。骨盤を通してみることで空の青が一番引き立つ、という魅力を画家は語っています。

    解釈を読んだ後ではこの青の色に、この絵に寂しさを感じました。人がなくなって骨となっても空の青さはそのままそこにあるというような寂しさ。でもこの寂しさは空はいつまでも変わらない、いつもそこにあるという永遠のような意味合いも含んでいて心が落ち着きます。

    遠くに思えた画家のことも身近に感じられる本でもあるのでお勧めです。美しい絵と文章をぜひ、読んでみてください。お勧めです。

  • NDCは723.3
    TBSを6年で退社し単身でパリで3年間フランス語、美術史の勉強、
    その後結婚しパリで在住。パリで生活すること10年以上の著者が
    絵にまつわる愛の物語をよく調べ自分の考えやコメントを述べられている。初めて見る絵画もあり中には気になる作品もあった。

  • パリなのも、パリじゃないのも、雨宮さんお気に入りの絵について、特に描かれている女性と画家との物語を中心に解説。‘ユディト’や‘ディアンヌ’、様々な作品でモデルとなっている、歴史上や神話の人物についても書かれている。ゴーギャンのエピソードに胸が熱くなった。

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著者プロフィール

1970年東京都生まれ。フリーキャスター、エッセイスト。成城大学卒業後、TBSに入社。99年退社後、単身パリに遊学。フランス語、西洋美術史を学ぶ。2002年に結婚、現在一男一女の母。著書に『金曜日のパリ』『それからのパリ』『小さなパリジェンヌ』『雨上がりのパリ』『パリごはん』『パリ アート散歩』『パリのmatureな女たち』などがある。

「2014年 『パリ、この愛しい人たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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