- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022508478
作品紹介・あらすじ
オーラル・ヒストリー研究の第一人者である著者のテキストの中から、同じ分野で活躍した人物を選び出し、時間軸に沿って彼らの行動原理や論理を本人たちの発言から探り比較する「オーラル・ノンフィクション」の第二弾!今回取り上げる宮澤喜一と竹下登は、政策や組織の考え方が一八〇度異なりながら、それぞれ池田派、佐藤派を継承し、総理大臣にまで登りつめた。戦後保守政治を生き抜いた二人の成功と挫折を「最後のフィクサー」と呼ばれた福本邦雄の発言を補助線に分析。知性の世界から、情緒の世界から政治に迫った二人を徹底対比する。
感想・レビュー・書評
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書きたいことがいくらでもでてくる。
本書は、オーラルヒストリー『聞き書 宮澤喜一回顧録』(岩波書店)、『政治とは何か 竹下登回顧録』(講談社)を用いて宮澤喜一と竹下登という戦後政治史に冠たる名を残した政治家の歩みを対比させながら振り返り、その政治について分析した書である。また、フィクサーとして知られた福本邦雄の『表舞台 裏舞台 福本邦雄回顧録』(講談社)の内容を各所で用いることで分析に厚みを持たせている。
宮澤や佐藤は、岸や賀屋興宣といった戦前の政治家に感覚的な違いを持っていたこと 石原慎太郎は逆に憧れたこと 世代的な断絶
竹下
55年体制を担った政治家について書いていると、ふと思い出すことがある。私が初めて選挙運動に参加したのは96年の総選挙のことだった。自民党の新人候補の陣営でアルバイトをしていた。私は、選挙運動に参加するような若者は皆、ある種の政治オタク
(後日、加筆修正予定)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
竹下氏流のリーダーシップ「声低く語れ」や「相手の立場まで下がる」に興味を持ちました。
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震災、原発事故、税制の見直しなど、戦後何回目かの分岐点を考える糸口として、2人の政治家の生き様を振り返った。自民党政治とはそれだけで一つの「制度」だったと実感。
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2014/03/22