極北ラプソディ

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022509208

感想・レビュー・書評

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  • 一応、極北クレイマーの続編となっていて登場人物はかぶるが話としては独立している。他にも別の小説に出てくる人物が登場するが、あまり必然性を感じなかった。話の筋も一貫性に乏しく、エンディングもおさまりが悪い。

  • 極北シリーズ完結編。ついに飛び立つドクターヘリ。果たして今中先生は極北市民病院を救うことができたのか。
    本当に、ただの完結編でした。NHKのドラマのほうが面白そう。

  • 2012年1月

  • 2012.2

  • うーん、前作読んでから時間が経ちすぎてて人間関係やキャラがよく分からなかった。僻地医療ってこんななんだな、と知ることができたのはよし。

  • 世良がんばる!

     そんな構図で前半は極めてゆっくりと話が進む。半分ほどで舞台が速水将軍のセンターに移って、少しスピードアップ。

     中盤を過ぎてから、前作『クレーマー』で司法側の黒幕だったメンバーが徐々に登場するんだが、どれも中途半端で未解決。このテーマは本作では語られないのだろう。やっぱり世良と速水のお話だ。

     少しだけ消化不良なんだが、世良と速水のその後がうかがえてよかった。年取った花房さんのエピソードはどうなんだろうなぁ。とってつけた感があるな。ま、いいか。

  • 医療ものとしても、政治ものとしてもリアリティーに欠ける。偶然が多すぎる。

  • 『極北クレイマー』につぐ、週刊朝日連載の迫力満点の第2弾。崩壊した地域医療に未来はあるのか?「夕張希望の杜」の医師である村上智彦氏は朝日文庫判『極北クレイマー』の解説で、「ここで起こった事は将来の日本全体の縮図である」と書いた。
    『極北ラプソディ』は閉鎖の危機にある極北市民病院に、赤字建て直しのために世良院長がやって来たところから始まる。彼は再生のために、訪問介護の拡充、人員削減、投薬抑制をかかげた。
    また世良院長は雪見市の極北救命救急センターに外科医・今中をレンタル移籍した。瀕死の地域医療でもっとも厳しい局面にたつ救急医療。速水センター長の指示をあおぐことになった。移籍から3日目には、速水が指揮をとる「将軍の日」で、入れ替わり立ち替わり救急患者が訪れる一日になった。文字通りの救急医療の修羅場に遭遇する今中。
    一方、極北救命救急センター長の桃倉は息子が出場したスキー大会を見学していたが、雪崩に巻き込まれ、命が危険な状態に。速水はドクターヘリの出動を宣言した。医療と行政の根深い対立をえがき、地域医療の未来を探る渾身のメディカル・エンターテイメント。

    ――――――アマゾンより

  • 夕張市をモチーフにした「極北クレイマー」の続編。旧知のキャラクターを中心に新キャラを加えつつ、医療の現実とそこで奮闘する医師の姿を描いている。著者に関して、近作では医療に関する著者の問題意識を訴えることの比重が高くなり、物語として平坦になっている印象を持っていたが、本作ではその傾向が余りに顕著。お馴染みのキャラを楽しめるのはいいのだが、それ以上のものが薄い。非常に面白い作品を連発していたこともあっただけに残念。

  • 海堂作品らしく、テンポの良い作品。
    でも、あんまり面白くはなかった。要するに何が言いたいのか、主人公が変わっていくため、最後には曖昧になってしまったように思う。
    その割に、現代の医療に対する主張が強すぎて、ややもたれ気味になる…。(シリーズ一貫してそれは同じ。)医療が日本で一番ヤバい、医療の対策が最優先!って、今後がヤバい、行政の無能さが問題なんて、どこの業界も同じだと思う。
    あと、独立の厨2っぽい台詞回しが、だんだん鼻についてきた。うーん、そろそろ卒業かなあ…。
    でも、花房にはびっくりさせられたよ!あれ!?凱旋の美しかったラストは一体!?
    女性や恋愛の描き方は、やっぱり下手だと思う。花房は魅力的なヒロインだと思っていたんだけどなあ。

著者プロフィール

1961年千葉県生まれ。医師、作家。外科医・病理医としての経験を活かした医療現場のリアリティあふれる描写で現実社会に起こっている問題を衝くアクチュアルなフィクション作品を発表し続けている。作家としてのデビュー作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)をはじめ同シリーズは累計1千万部を超え、映像化作品多数。Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)の概念提唱者で関連著作に『死因不明社会2018』(講談社)がある。近刊著に『北里柴三郎 よみがえる天才7』(ちくまプリマー新書) 、『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』(宝島社)、『奏鳴曲 北里と鷗外』(文藝春秋) 。

「2022年 『よみがえる天才8 森鷗外』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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