七夜物語(上)

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著者 : 川上弘美
  • 朝日新聞出版 (2012年5月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022509598

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七夜物語(上)の感想・レビュー・書評

  • 図書館で借りたもの。
    挿絵が素敵。
    下巻に続く。

  • 小学4年生のさよちゃんと、同級生の仄田くんの冒険物語。
    久しぶりにドキドキワクワクする本を読んだ気がする。
    小学生の頃に戻ったような気分になる。
    まだまだわからないことだらけの展開。
    後編が楽しみ。

  • 子ども向けの不思議なお話なのに、自分にも当てはまる事がある気がして読み進めるうちに、するすると終わってしまった!昔のパパとママが出てきた、二つの夜、あたりから俄然面白くなったような。下巻も楽しみ。2016/9/28完読

  • 数年前、まだわたしが実家でぬくぬく暮らしていた頃、新聞に掲載されていたこのお話を、母が毎日読んでいました。その頃は川上弘美さんの本は全く読んだことがなかったし、毎日コツコツ読むのって面倒くさいと思い興味が持てなかった。ああ、母はあのとき、こんなお話を読んでいたのか。そんな感情もおり混ざりつつ、時代が少し昔であることと、主人公が子どもたちであることもあり、なんだか懐かしいような気持ちになりながら楽しみました。

    子どもの頃ってこうだったなぁ、とか、子どもってこういう考え方をするんだなぁ、とか、そんなことを思いました。自分の心の深いところに何かがじんわりと広がるような、そんなファンタジーです。下巻も読もうと思います。

  • イラストが素敵。二人の子供が異世界へ迷い混んでは戻ってきての繰り返し。本が具体的にどう関係するのか下巻で明らかになるのかな。

  • うーん、感想は難しい。読んだらすぐ忘れちゃうし、引用しようとしても消えちゃうみたいだ。下巻へ。

  •  夜の世界に入り込んでしまう不思議さと、小学生の残酷さとか親子関係の微妙なところなどの辛く厳しい現実とが混ざりあっている、大人が読んで楽しいファンタジー。

  • 初めて読み通した新聞小説。面白かった!

  • とても懐かしい気持ちになる。
    「ポールのミラクル大作戦」やら「デブの国ノッポの国」やら柏葉幸子さんの地下室のあの本とか、「青い鳥」「ナルニア」「はてしない物語」と様々なお話が頭をよぎる。
    時代背景が自分の子供のころだというのもあるけれど。

    お母さんと暮らす、鳴海さよ。
    お父さんとおばあちゃんと暮らす仄田鷹彦。
    さよは4月から仲良しのあかりちゃんと別のクラスになって、友達ができないでいた。
    仄田くんはいつも本が友達。
    さよは図書館の片隅で「七夜物語」の本を見つける。触るとピリリとする不思議な本との出会い、それは、さよと仄田くんが夜の世界に入りこむことになる鍵だった。

    おばあちゃんにいつも守られ、お世話をされている仄田くんにヒヤヒヤしつつ、不安を胸の底にしまって笑顔を作るさよに寂しさを感じて。
    二人の危うさが夜の世界で、だんだんと顕になっていく。
    つい口笛を吹いて警告したくなる。
    でも本人が気付いて変わらなくちゃなんだろう。
    夜の世界の全貌は下巻へ。

  • 新聞連載の子供向けファンタジー。読んだそばから内容を全て忘れてしまう不思議な本『七夜物語』に導かれさよと仄田くんは夜の世界へ。子供向けではあるけど大人でも十分に楽しめる。新聞連載時の坂生駒子さんの挿絵がふんだんに使用されていて世界観を盛り上げるのに一役買っている。ミヒャエル・エンデの『はてしない物語』のような雰囲気。2012/440

  • ぼくは、もっと、違うぼくになりたいんだ。どうやったらなれるかわからないけど、でもいまのままじゃ、いやなんだ

  • 私の中でちょっぴり苦手な分野の作家さんの一人でもあり、「蛇を踏む」以来の川上さん。


    川上さんの作品というよりも酒井駒子さんの絵本を小説にしたような世界観だよねー…とか生意気な事を思いつつ読み始める。

    「七夜物語」は本の中に本が出てきての二重三重構造。最初はだるい感じだったけど、「二つの夜」からは、加速してぐいぐいとページをめくるのが止まらなくなりました。大人のためのファンタジーだと思いました。

    とにかく出てくる小物やら風景すべてが懐かしくってジーンときてしまいました。校内でのおはじきや黒板叩き、当番や掃除…。ちょうど小学校中高学年の風景がふわーっとよみがえりました。


    今はね…、危険や事故防止のため放課後は部活以外居残り禁止、学校内には勉強で使うもの以外の持ち込みは一切禁止、トイレ掃除は業者に…など、何でも排除、排除。あれもダメこれもダメで、勉強、勉強、学力、学力で本当にこれでいいのかな…と思うことが、とても多いです。自分たちが子供の頃はいじめとかは確かにあったけど、もう少し学校自体が楽しかったような気がするんだ。

    さよと灰田くんの課題と、それを乗り越えての成長がまぶしい。下巻が楽しみでなりません。酒井さんの挿絵がまたたまらなくいい♪迷ったけど下巻も時間差で借りてよかった。上下巻一気に通し読みがいい。

  • グリクレルが好き。

    ちびえんぴつも好き。
    ウバはようわからん。

  • 鳴海さよと、仄田くんの、夜の世界への冒険物語。
    『七よ物語』という本を図書館でさよが見つけ、夜の世界へ巻き込まれるのだが、その中で彼らは成長し、世界は少しずつ変わっていく。
    本を読んだあとに内容を思い出せないように、彼らの冒険も終わったとき、彼らの記憶から消されてしまった。
    しかし、彼らは時々、思い出す。何かを見たとき、体験したとき、または夢の中で。
    さよと仄田くんは、実は自分たちででもあったかもしれない。

    「こよなくなつかしいそのメロディを、夢がさめえしまえば、さよはもう思い出すことができないけれど、その夢をみたあとは、さよは必ず、深い幸福感と、かすかなせつなさに包まれるのである。」

  • ダ・ヴィンチ プラチナ本 2012年8月号

  • 子ども向けのほんをよんで寂しいのは子どもとして読めないことで子どもとしての感想がかけないのも何となくさみしい。何となく人と違うと思っている二人の人との違いをこの年頃でよんで身の丈でどのくらい理解できるのか知りたかった。
    行って戻ってくるファンタジーの形態をとりながらも現実はシビアであまり華やかではなく、キラキラとした冒険譚になるべくもない。こんな本は読んだことがないので面白かった。

  • 子供ふたりが読んでも読むのをやめるとすぐに内容を忘れてしまうという不思議な本との出会いをきっかけに日常と不思議な世界をいったり来たりするお話の上巻。男の子と女の子。グリクレルとかいう不思議なネズミに3つの課題を与えられたり、闇の魔物(グリクレルの影)を口笛でおいはらったり、過去の嫌なことを忘れられる気持ちのいいお屋敷から出られなかったり、自分が望むようにすることができる世界にいったり……最初に入る定時制高校の口笛部とか、ネズミの作る美味しそうな料理とか、細かいところの表現が川上さんらしくて素敵だった。不思議な世界をまわりながら、自分が本当はどうしたいのか、どう考えているのか、回りに見られているのかとかを学んでいく。鏡的な?自分はどうだろうって考えながら読めるくらい、読みやすく書いてあってすごくいい。大人のための児童文学?子供も普通に読めるか。というか子供こそよむべき?でも細かいよさは子供では理解できないかな。大人が自分の幼少期や優しい過去を振り返る楽しみはある。

  •  子供の目線、子供の生活、そういった子供時代のことを思い出しながらも、仄田君の周りとうまく合わせられない様子にあの頃の自分も同じだったなぁ、そして今も大して変わっていないと苦笑するしかなかったり。
     酒井駒子さんのイラストが素晴らしく、もう少し大きいサイズだとなお良かったのに。

  • すごく引き込まれて、一気に読んだ。
    タイトルの『七夜物語』は、作中で主人公の「さよ」が図書館で出会う本のタイトルでもある。
    それは読んでも読んでも、本を閉じると内容を忘れてしまう不思議な本。
    ちょっとしたきっかけでクラスメイトの頼りない仄田(ほのだ)くんと忍び込んだ近所の高校の特別教室が不思議な『七夜物語』の世界につながり、さよと仄田くんの夜の世界への旅が始まる。

    夕暮れに留まりおいしそうな料理を作る大ネズミのグリクレル。
    夜を呼びよせる正体のわからないミエル。
    さよと仄田くんを飲み込もうとする濃いはちみつ色の謎のかたまり。
    現実のさよを取り巻く家庭環境や、仄田くんのちょっと歪なものの見方・諦め方……ふたりの心の揺れが、たどり着く夜の世界を形作ったり、夜の世界が現実に影響したり。

    下巻の展開がどうなるのか、いますごくどきどきしている。

  • たぶん、この手のタイプが苦手なのかもしれないけど、川上弘美の世界が好きだから期待し過ぎたのかもしれないけど、下巻はものすごーい斜め読みを断行してしまいました。エンピツが出てきた辺から、ちょっと入り込めなくなった。消しゴムのかすとかね。。さよの父親への心情の描写とかがよかったのになあ。

  • ミヒャエル・エンデのネバーエンディングストーリーを思い出した。

    子どもにも読みやすい、少年と少女の成長物語。

  • さよは、不思議に思っていた。なぜ母は、図書館が嫌いなんだろうと…の書き出しで始まる川上さん渾身の長編ファンタジー。
    子供向けでしょ!と読むのを躊躇してした作品だが酒井駒子さんの素晴らしい装丁とこの書き出しにやられて七夜の世界へ旅立てばそこは空気感溢れる全開の川上ワールド。
    さよと仄田くんの行き着く先は…期待に胸膨らませていざ下巻へ

  • 女子は強く男子は弱い。

  • 酒井駒子さんの表紙に惹かれて手に取る。本文中にも小さな画が描かれているので、世界観がすんなりと思い浮かんだ。
    最初は「感じ悪い」男の子だった仄田君が、夜の冒険を通して本当の自分に気づくところ、そしてそれを変えようと少し前に踏み出たところに胸熱くなった。知りたくないもの、見たくないものと真っ正面から向かい合うのは苦しい。大人だって。続きが気になる

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七夜物語(上)の作品紹介

小学校四年生のさよは、母さんと二人暮らし。ある日、図書館で出会った『七夜物語』というふしぎな本にみちびかれ、同級生の仄田くんと夜の世界へ迷いこんでゆく。大ねずみのグリクレル、甘い眠り、若かりし父母、ミエル…七つの夜をくぐりぬける二人の冒険の行く先は。

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