- Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022509598
感想・レビュー・書評
-
読みはじめから不穏な空気が漂う。そこに惹かれる。
冒険のどきどきわくわくとは違う緊張感。
七夜物語に出てくる「七夜物語」という本。はてしない物語の入れ子の構造を思い出します。物語としては全然違う感じですが。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
異世界に子どもが行って奮闘し成長する、ファンタジーの王道っちゃ王道ストーリー。前半の不思議加減は好みだったんだけど、下巻になるとちょっと飽きてしまった。面白かったけど。
-
『はてしない物語』を思わせる序盤に、自然と期待が高まる。ここからどんな結末に繋がっていくのだろう。
崩れては元に戻る野バラが印象的。 -
子ども向けの話だと思うけど、面白いです。
さよがかわいい…酒井さんのイラストも素敵です。
仄田くんの成長ぶりがいい感じです。その調子でいい男になれー。
さよは、自分というより、周りに対する接し方が変わっていっているような気がします。でもそれも成長かな?
小学生の頃って、悩んでないようでいて、一番悩んでいた気がします。
大人になってからの悩みは乗り越えることができるようになったけど、あの頃はもやもやずーっと悩んでいたような…。
(人間関係とか親子関係とか、色々あるもんね)
そんなことを思いながら下巻読みます。
楽しみ♪ -
ファンタジーは好きだけど、漂うオトナ感が川上さんらしい。
下巻はどうかな。 -
『あれ、この物語、時代設定が、ちょうど自分が子供の頃やん。』
ということに、程なく気づいた。
この物語を読んでいくと、昭和40年代から50年代の子供だった人が、子供時代のもう忘れてしまった気持ちや、どこかにいってしまった思い出の断片を、見つけ出せる。
何もかもが不透明でモヤッとしていた子供の頃、本に登場する二人のように、感じたり、考えたりしながら、日常を送っていたなぁ。
子供が感じるであろう、様々な"モヤモヤ"を描くって、難しいだろうに。。。と、感心しながら読み進めた。
ファンタジー小説というよりは、子供の心の動きに焦点を当てた作品、なのかな?
ファンタジー小説なら、他に、いくらでも、壮大で世界観が確立しているものがあるものね。
本の中の世界と現実世界がリンクするという設定で、真っ先に思い当たったのが『はてしない物語』(ミヒャエル・エンデ)。これも、主人公はもちろん、勇気ある少年に成長していくんだけど、『七夜物語』は、これとは、かなり異なるジャンルに属するような気がします。
それにしても、鉛筆や黒板がしゃべったり、突然マンタが出てきたり、摩訶不思議ワールドに入り込めなくなっていた自分に一番驚いたかな(++;)(笑)
脳ミソが硬化していっているに違いない。
《実はジャケ買いした本。酒井駒子さんのイラストが小さくても沢山載っていることと、装丁が素敵だったから。。。》 -
表紙の絵が不思議と昔見た夢に似てるような気がします。
ファンタジーだけど、人の内面の厳しさや弱さがたくさん出てくる、心情的なファンタジーかな?
描写のところどころに川上さんぽさが出てくる。 -
さよと仄田くんは、七夜物語を読んでから、おかしな事が起こる。何度読んでも、七夜物語のストーリーを覚えていられないし、高校に忍び込んだら、七夜物語に出てきた、エプロンをつけた大きなネズミのグリクレルの台所に連れてこられてしまったり。不思議な夜の世界で、何度も呼ばれ、そこで冒険してしまう事になる。
じゅくじゅくした太陽、考えなし、時の流れのはざまにある場所、川上弘美の独特な言い回しに、日本語って、美しいと感じる。結局七夜物語は何なのか、定時制高校の二人は繋がっているのか、下巻も読みたい。 -
子ども(小学校高学年~)向け。
面白いかって聞かれるとそうでもないんだけど、展開が気になって、先を読んでしまう、という感じ。
想像力がなくても、キレイな挿絵が、それを補ってくれる。 -
私好み