夜をぶっとばせ

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 258
感想 : 62
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  • Amazon.co.jp ・本 (164ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022509758

感想・レビュー・書評

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  • タイトルに惹かれて、図書館で立ち読み終えてしまった。

    このひとの描く女性の、正当であかるい色合いをした徹底的な歪みは、なぜか少し胸がすいたりする。
    何かが残るというわけではないのだけれど。

  • 連作中編

  • シュールな感じ。ずんずん読んでしまった2013.3.20

  • DV夫との生活に疲れて出会い系にはまる主婦が主人公。
    なんか自分の子供のころを思い出しちゃった。
    夫の子供に対する横暴さの描写がリアルで怖かったな。
    帰ってきただけで家の中が凍りつく空気とか。

    「チャカチョンバへの道」は「夜をぶっとばせ」の続編なんだけど、そこまでしなくてもいいのでは?と思った。
    人間がこういう方向に狂うのって結構切ないです。

  • 続編で主人公を入れ替えてるのが面白かったです。

  • DV、イジメ、出会い系と社会の話題になることばかりの家族をさらりと書いている。締めくくらない終わり方が何とも言えない。

  • 中編2篇からなる連作(執筆時期は9年くらい離れている)だが、1篇目の表題作はいかにも彼女の王道をいくようなお話。
    2篇目は最近の作だが、この突き抜けた感は荒野氏の新境地を開く作品.....になるかもしれない.....みなさんの評価はあまり高くないけど、私は嫌いぢゃないヽ(・∀・)ノ

  • 同窓会で再会した瑶子とたまき。

    たまきの夫の雅彦はカメラマンの仕事がすっかりなくなり酒に溺れる毎日で
    夫婦仲は冷え切っていき、二人の子供も学校にうまく馴染んでいないようだった。

    パソコンで知り合った人と出歩くようになったたまきに気づいた雅彦との争いの結果の別居と離婚。

    離婚して三年経ち、雅彦が新たに見つけた伴侶は、たまきの同級生の瑶子だった。

    著者の主人公の女の人って、たまにぼんやりでうつろな感じだよね。
    たまきの子供の朗と繭がなんかかわいい感じだった。

    夜をぶっとばせ、読んでいくうちに勢いがついてきたと思ったら終わってしまって拍子抜けしてしまい、
    続きが読みたい~!と思うけどあの話はあれくらいで終わるのがちょうどいいのかもしれない…)^o^(

  • 読後に取り残された感が残る。読み始めはとっつき易く、そのままだーっと流されるように読んで、行き着く先でふと、自分ひとり取り残される。こういう本があってもいいじゃないかと思うが、誰にでも薦められる本ではない。

  • たまきも雅彦も瑶子も・・・なんか怖い。

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著者プロフィール

井上荒野
一九六一年東京生まれ。成蹊大学文学部卒。八九年「わたしのヌレエフ」で第一回フェミナ賞受賞。二〇〇四年『潤一』で第一一回島清恋愛文学賞、〇八年『切羽へ』で第一三九回直木賞、一一年『そこへ行くな』で第六回中央公論文芸賞、一六年『赤へ』で第二九回柴田錬三郎賞を受賞。その他の著書に『もう切るわ』『誰よりも美しい妻』『キャベツ炒めに捧ぐ』『結婚』『それを愛とまちがえるから』『悪い恋人』『ママがやった』『あちらにいる鬼』『よその島』など多数。

「2023年 『よその島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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