黒警

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022511119

作品紹介・あらすじ

【文学/日本文学小説】刑事の沢渡と滝本組幹部の波多野のもとに、中国黒社会の沈が現れる。ある女を預かってほしいと頼まれる沢渡と波多野。やがて二人は背後に黒社会の大組織と癒着する国家権力の影を嗅ぎ取るが……。ダークな味わいの傑作長編警察小説。

感想・レビュー・書評

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  • おもしろくて社会勉強になります。

  • まあまあかな、最後がアッサリでした。

  • 警視庁の組織犯罪対策部の沢渡は、冴えない警察官として日々を送っていました。そんな彼が、昔なじみのヤクザの波多野、そして裏社会の組織・義水盟の沈と関わったことで変わるお話でした。
    物語の中盤までは、沢渡の不甲斐なく、彼よりも波多野や沈の方が魅力的でしたが、覚悟を決めた後の沢渡の後半での変化が痛快でした。

  • <黒警>
     さえない警察官、沢田。彼は舞踏はヤクザの波多野との腐れ縁だった。そんな彼らに、中国の大物マフィアが、「ペンママ」という女性を匿ってほしいと要請してくる。
     だが、匿った直後殺される波多野と女性。
     その復讐のため、沢田と大物マフィアは一芝居思いつく。

    <感想>
     月村氏らしく、テンポよく読ませる。
     前半から中盤にかけて、徐々に変わっていく主人公の心情のグラデーションがおもしろい。
     最後もリベンジものとして気持ちよく読めた。

  • 腐敗した警察の上層部に戦いを挑む男達の物語。

    警視庁の組織対策部の沢渡は、警察官としての誇りもプライドも失われ、惰性に仕事をする毎日。

    中国人たちによる大規模な偽ブランド販売組織を壊滅するため、沢渡は捜査に着手するも、命じられたのは「らくがきペンちゃん」という子どものキャラクター商品の偽物さがし。

    捜査をしていくと、ペンちゃんの販売に関わる沈という男が浮上し、中国人裏社会の抗争と警察との癒着の黒い影が。

    腐れ縁のヤクザの幹部・波多野も巻き込み、事件のカギを握る女をかくまうが。。。

    沈と契りを交わし、警察の異分子となった沢渡が、組織の腐敗に立ち向かう。


    前半の説明が間延び感を出してしまい、シリーズモノだったら次を読もうと思ったけど、次作は出てないですね。

    是非、続編を期待します。

  • 内容がラノベレベルで残念

  • 刑事と黒社会。
    日本ヤクザが殺されて、刑事と中国マフィアが手を組む。
    警察組織に潜む黒社会になる。
    二人が義兄弟になるくだりは、あまり説得力がない。
    鍵を盗んだり、警察幹部を嵌めるあたりも、とても綱渡り。
    利用しているだけに見えなくもない。

  • もっとドロドロしたものを想像していたけれど、さらっとしていた。全体的に軽い印象を受けた。
    最後、ペンママのコピーとかを利用したりするのかと思って、ど派手なエピローグを期待してしまったけれど、思わぬ解決策で終了。少し物足りなかったかも…

    でもキャラはそれぞれ魅力的。
    沈さん、ものすごくクールな人かと思っていたけれど、ちゃんと人間らしさがあってほっとした(笑)

  • おもしろかった 他の本何冊か読んでみたい

  • 機龍警察のようなヘビーさはない。うだつの上がらない警官と、中国人の犯罪組織の男が、ヤクザの敵打ちをして警察官僚の巨悪をくじく話。
    暴力描写も少なく、軽く読めた。

    新大阪から読みはじめて、小田原付近にて読了。

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著者プロフィール

1963年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。2010年『機龍警察』で小説家デビュー。12年『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、13年『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、15年『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞、19年『欺す衆生』で第10回山田風太郎賞を受賞。近著に『暗鬼夜行』『奈落で踊れ』『白日』『非弁護人』『機龍警察 白骨街道』などがある。

「2021年 『ビタートラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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